Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ゴールネットは揺れず。パウメイラスの勝利欠乏症は続く。
グループ7 第1節 セロ・ポルテーニョ 0-0 パウメイラス
コッパ・リベルタドーレスは、2月14〜16日にグループリーグ第1節が行われた。パラグアイの首都アスンシオンのエスターディオ・モニュメンタル・ラ・オージャで行われたグループ7の セロ・ポルテーニョ×パウメイラス は、両者とも決定的なチャンスをものにできずスコアレスドローに終わった。 試合は、開始からセロ・ポルテーニョが攻勢に出て何度かゴール前でチャンスをつくった。防戦を強いられたパウメイラスは失点こそ許さなかったが、13分に相手のチャージを受けたDFダニエウが負傷退場するなど、序盤は苦しんでいた。後半もセロ・ポルテーニョが主導権を握り、パウメイラスがカウンターで攻める展開が繰り返された。結局最後までゴールを奪うことができず、両者は勝ち点1を分け合った。 セロ・ポルテーニョは、前後半ともに優位な展開で試合を進めていただけに、もったいない結果だと言える。昨年、FWサンティアーゴ・サルセードをFC東京に放出したが、直後に台頭したFWホルヘ・アチュカッロを軸にチームを再編成。苦手とするリベルタドーレスに向けて進めていた準備は決して悪くはない。アチュカッロを初めとする現有攻撃陣が昨年のサルセードのような活躍をみせれば、おもしろい存在になるかもしれない。 一方のパウメイラスは、疲労の蓄積からか選手のパフォーマンスもいまひとつで、最後まで攻めあぐねていた。早い時間帯でのDFダニエウの退場で選手交代枠を1枚つかってしまったことも災い。レオン監督が描いていた展開も、このとき崩れてしまったという。惜しい場面も、DFパウロ・バイエルの直接フリーキックがクロスバーに当たった前半のひとコマのみ。後半は 4-4-2 から 3-5-2 に変更したが、さしたる効果は得られなかった。これでサンパウロ州選手権第8節から数えて3戦連続の引き分け。MFマルシーニョやFWエジムンドら攻撃陣が本来の調子を取り戻さないようだと、現在進行中の勝利欠乏症もしばらく続きそうである。 写真; 相手の執拗な守備に苦しむFWエジムンド ( パウメイラス ) 。
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