前線の主力が大量に流出しているサンパウロが、FWアレックス・ジーアス ( バスコ・ダ・ガマ ) の獲得を狙って移籍交渉を開始することが判明した。報道では 2月2日にもバスコ・ダ・ガマとの会合の場がもたれるらしい。

　地元では、マルセーロ・ガウボン ( サンパウロ会長 ) が直接リオ・デ・ジャネイロに出向き、エウリコ・ミランダ ( バスコ・ダ・ガマ会長 ) に直談判するとの噂まであがっており、サンパウロ側の意志は相当なものだと思われる。

　アレックス・ジーアスは現在33歳。MFヒバウド、FWエジウソンらとほぼ同世代のベテランだ。世界的には無名に近い選手だが、ことブラジル国内ではわりと有名な選手である。
　ゴイアスに所属した2004年には、シーズン半ばまでFWワシントン ( 当時アトレチコ・パラナエンセ / 現浦和レッズ ) 、FWエジウソン ( 当時ビットーリア / 元柏レイソル ) らとともにブラジル全国選手権の得点王争いを演じた。昨年はバスコ・ダ・ガマで19ゴールをあげ、得点ランキング4位タイにつけている。いまだ得点嗅覚の衰えない生粋のゴールハンターだ。

　バスコ・ダ・ガマ側はアレックス・ジーアス放出の条件として、1,000万ヘアウ＋サンパウロの選手数人を要求すると思われるため、交渉はスムーズにはいかないと思われる。サンパウロ側は交渉決裂も視野に入れて他の補強策も模索中とのことだが、現在の優先順位１位はアレックス・ジーアスのようだ。

　異なる大都市に居を構える２つの名門同士の、交渉の行方やいかに？