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Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜

セレソンに憧れているホドリーゴ・タバタに帰化の噂。

 今ブラジルで最も注目されている日系人といえば、MFホドリーゴ・タバタ ( 日系三世 ) だ。多くのプロサッカー選手と同じく、彼もまた「代表」という目標をもっている。そのホドリーゴ・タバタが代表に関して語った。

 ブラジルで生まれ育ったホドリーゴは、ブラジル代表に入ることを夢見ている。それと同時に、冷静な見解ももっている。「すべてはパヘイラが気に入ってくれるかどうかになるけど、もし気に入ってくれたら嬉しいな。でも、ぼくのポジションはセレソンだと層が厚いから実際にぼくがセレソンに入るのは難しいと思う」
 ホナウジーニョ・ガウーショ ( バルセロナ ) を初め、カカー ( ACミラン ) 、ゼ・ホベルト ( バイエルン ) 、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ ( リヨン ) 、ジュリオ・バチスタ ( レアル・マドリー ) 、アレックス ( フェネルバフチェ ) 、ヒカルジーニョ ( コリンチャンス ) 、エラーノ ( シャフタール・ドネツク ) と蒼々たるメンツが顔を揃えるこのポジションに、空きはない。それはホドリーゴ・タバタ自身も承知しているようだ。

 その一方で、自らの家系にちなんで日本代表に入るのはどうかとの声もあるという。ホドリーゴ・タバタの祖父は日本で生まれてブラジルに移住した日系一世、つまり生粋の日本人である。ホドリーゴ・タバタは日本語こそ話せないが日本人の血が流れていることから日本への帰化もさほど難しいことではないそうだ。
 日本代表は、ワールドカップに出場するたびにブラジル人が帰化して代表に入るという一連の流れがある。1998年の呂比須ワグナー、2002年の三都主アレサンドロ。この流れに沿って、一時は元浦和レッズのFWエメルソンが帰化するのではないかとの噂があった。エメルソンが帰化する可能性はゼロに近くなっているため、もし帰化する選手が他にいるとすれば誰になるのか。
 日本代表で監督を務めるジーコはホドリーゴ・タバタの存在を知っており、しかも気になる選手だとブラジルで話していたことがあった。ジーコの賞賛を受けてのことか、ホドリーゴ・タバタも日本に帰化する可能性を否定していないそうだ。

 ユース世代も含めて過去に一度も代表入りしたことがないホドリーゴ・タバタには、セレソンはもちろん日本代表にも入ることも可能ではある。しかし、あくまでも彼の第一希望は日本ではなくブラジル代表。日本ではほぼ無名に近いホドリーゴ・タバタが日本に帰化する可能性は現実的な数字でないとみるのが妥当であろう。

2006年2月5日
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