DFエウデル・グランジャの獲得を狙っていることが話題にあがったサントスが、今度はMFジョルジ・ワグネールも狙っていることがわかった。どちらもインテルナシオナウの選手で、サントスのオファーの影にはルシェンブルゴの意志が強く絡んでいるようだ。

　インテルナシオナウは2004年にコッパ・スダメリカーナでベスト４に食い込み、昨年は同杯ベスト８に加えて、ブラジル全国選手権で２位と近年の躍進は著しい。今年ブラジル全国選手権を戦うルシェンブルゴ監督は、近年強豪とされるクラブから少しでも主力を奪い取っておきたいという狙いがみてとれる 。

　先に話題にのぼったDFエウデル・グランジャは、インテル残留を希望しながらも「サンパウロ州のようなブラジルの中心の地でプレイしてみたい」という希望があるようで、今年7月にもサンパウロ州のどこかに移籍するのではないかと言われている。そこに、ジョルジ・ワグネールが追随した形になった。

　ジョルジ・ワグネールもまた、同じような希望をもっており、サントスからのオファーを喜んでいるそうだ。しかし、彼のポジションには現在ホドリーゴ・タバタがおり、彼に優る何らかの長所がないとスタメンでの出場は困難だ。ジョルジ・ワグネールの悩みはそこに尽きるらしいが、それ以上に悩みが尽きないのがインテルナシオナウだ。主力の離脱が今起これば、コッパ・リベルタドーレスにも支障がでるのは間違いない。
　全国選手権で優勝争いの候補になるクラブの戦力を奪おうとするルシェンブルゴのインテル食いは、今後も続くのか。