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Campeonato Carioca 2006 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

移り易きは、男心と夏の空?
ルイゾン、名門フラメンゴに入団。

 身体的に万全でないため入団テストを受けられず、フラメンゴからの健康診断受診要請も断ったと報じられていたFWルイゾン ( 元ブラジル代表 ) が一転、フラメンゴに入団することが決定した。直後、記者会見の場にはフラメンゴのユニフォームを身に着けたルイゾンの姿があった。

 ルイゾンの加入によって、フラメンゴはこのオフシーズンに7つの補強を遂行した。フォルタレーザからバウジール・エスピノーザ監督とガーベア・ホナウド・アンジェーリンを、宿敵フルミネンセからフアンとトローを、パイサンドゥからマラバーとホドリーゴを、そしてナシオナル・モンテビデオからはパラウタを獲得している。

 31歳のルイゾンは、グアラニーでデビュー。以後、パウメイラス、コリンチャンス、バスコ・ダ・ガマとビッグクラブで活躍し、一躍その名を知らしめた。2002年のワールドカップで来日した際には、ベルギー戦の日の夜中にFWホナウド、GKジーダ、DFジュニオール、MFバンペッタに同行し、神戸市中央区のブラジリアン・バー「コパカバーナ」で朝まで飲み明かした。昨年のコッパ・リベルタドーレス決勝ではサンパウロの優勝に貢献するゴールも決めており、そのとき彼が流した涙は世界中に鮮烈な印象を与えている。

 そのルイゾンは、フラメンゴとの交渉で健康診断の受診を拒否したと報じられたため、前日は交渉も決裂したという報道までなされていた。ところが、ルイゾン本人の気が変わったらしく、健康診断を受診してフラメンゴへの入団が決定したという。
 変わりやすいものを総称して、日本では「女心と秋の空」、イングランドでは「女心と冬の空」などといった格言があるが、「男心と夏の空」 ( 南半球は現在真夏 ) という格言は耳にしたことがない。ルイゾンとフラメンゴを結びつけた決定的な事象は、いったい何だったのか。

 男心と夏の空が移りやすいかどうかはともかく、フラメンゴの調子や成績は"移りやすきもの"であってはならない。国内一の人気を有する名門がかつての強さを取り戻す日を待ち望む声は、決して少なくないのだから。

 写真; フラメンゴのユニフォームを着て笑顔をみせるFWルイゾン ( 元ブラジル代表 ) 。

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