Primera Liga Argentina 2005/2006 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 アルヘンの一時代を築いた闘将、敗戦を以てピッチを去る。
後期 第5節 エストゥディアンテス 2-1 ラシン・クルブ
アルゼンチン1部リーグは、2月18〜19日に後期第5節が行われた。ブエノスアイレスのエスターディオ・センテナーリオで行われた エストゥディアンテス×ラシン・クルブ は、FWパブロ・ルグエルシオらのゴールでエストゥディアンテスが勝利した。MFシメオネの現役最後の試合は、ほろ苦い結果に終わった。 試合は、エストゥディアンテスが主導権を握り続けた。序盤は両者ともに様子をうかがい迎えたが、42分にFWホセ・ソーサが先制ゴールを決めてエストゥディアンテスが先制すると、後半にもFWパブロ・ルグエルシオが技ありのゴールを決めてリードを広げた。シメオネに華を持たせてあげたいラシンは62分にFWラウール・エステベスのゴールで1点を返すと、最後まで諦めずに攻めたが同点に追いつくことはできなかった。 エストゥディアンテスは、昨年FWマリアーノ・パボーネがゴールを量産したこともあって好成績をおさめ、見事コッパ・リベルタドーレスの出場権を獲得した。この後期リーグはリベルタドーレスと並行して戦わなければならないが、層の厚いチームでないため必然的にどちらかの試合では主力を温存していくことになる。いかに効率よく結果を残していくかが、エストゥディアンテスに与えられた課題であろう。日程は過密だが、この勝利で首位に浮上しており、エストゥディアンテスの状態は、決して悪くない。 対するラシン・クルブは、シメオネのラストゲームを白星で飾れなかった。焦りが表に出た後半はイエローカードを4枚もらうなど、余裕もなかった。これで5試合を消化していまだ勝ち点1のラシン。無力さは否めず、シメオネ新体制になったところですぐに状況が好転するとも考えにくい。フェルナンド・マリン会長の描く青写真は、現実になるのか。とりあえずは1部残留のために必要な勝ち点を稼ぐことに尽きるだろう。 写真; 現役最後の試合は惜敗に終わったが、拍手を送るスタンドに手を振って応えたMFディエーゴ・パブロ・シメオネ ( 元アルゼンチン代表 ) 。
|