1月23日。ワールドカップに出場するパラグアイ代表のアニーバル・ルイス監督が、ブラジルのサンパウロに到着した。同監督は空港を出ると、真夏のサンパウロの陽気に思わず上着を脱いだ。

　1月25日。同市内のエスタジオ・パルケ・アンタルチカへと赴き、コッパ・リベルタドーレスの予備戦 パウメイラス×デポルティーボ・デ・タチーラ を観戦した。お目当てのDFカルロス・ガマーラ ( パラグアイ代表 ) がみせた堅実な守備とセットプレイからの１ゴールを目の当たりにした同監督は、試合を満喫して市内のホテルに戻った。

　1月26日。アニーバル・ルイスは、リオ・デ・ジャネイロに向かった。その日の夕方、フラメンゴのバウジール・エスピノーザ監督と待ち合わせると、お店で食事をしながら言葉を交わした。その際、ルイスには「フラメンゴの７番のゲームシャツ」がエスピノーザからプレゼントされた。

　1月27日。フラメンゴの練習場にはアニーバル・ルイスの姿があった。エスピノーザのお誘いを受けて練習場を訪れたルイスは、ここ数年低迷する名門の選手たちに一言二言アドバイスを与えたという。

　そして1月29日、アニーバル・ルイスは、マラカナンに足を運ぶことになっている。言わずもがな、お目当ては「伝統のクラシコ」フルミネンセ×フラメンゴ の生観戦である。
　本人は「旅行」とプライベートであることを主張しているが、何か別の目的をもってブラジルに滞在しているようにも感じられる。一連の彼の行動が、パラグアイ代表の糧になるかどうかは、全く以って不明だ。