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Primera Liga Colombiana 2006 〜コロンビア1部リーグ〜

コロンビアの未来を担う期待の新星、活躍の舞台をメキシコに求めて。
ウーゴ・ローダジェッガ、メキシコの強豪モンテレイに移籍秒読み

 かのFWアスプリージャ ( 元コロンビア代表 ) 二世との呼び声高い、期待の若手大型FWウーゴ・ローダジェッガが、飛躍の舞台をメキシコに移すことが決まった。

 ローダジェッガは、コロンビアの地方都市アルメーニアのクラブ キンディオでプロデビュー。2005年の年明け早々に行われた U-20南米選手権コロンビア大会 でゴールを量産し、一躍南米中の注目の的となった。この活躍を受け移籍した同国の強豪デポルティーボ・デ・カリでは、2005年後期リーグ決勝で2ゴールをたたき出すなど、チームの優勝に大きく貢献。コロンビア黄金期の点取り屋であるFWアスプリージャに例えられるほどにまで成長した選手である。

 そんなローダジェッガの移籍候補として早くから名前が挙がっていたのは、クロアチアの雄ディナモ・ザグレブだった。得点力不足に悩んでいたディナモ・ザグレブの副社長ズラウコ・マミッチ氏は、ローダジェッガの得点嗅覚をいたく気に入り、約500万ユーロ ( 日本円にして約6億9千万円 ) もの移籍金をデポルティーボ・デ・カリに提示。これを上回る金額を他のクラブが提示しなかったことから、ローダジェッガのザグレブ入りは秒読みと思われていた。

 ところが、メキシコのモンテレイが獲得に名乗りをあげると、ローダジェッガの代理人を務めている本人の実父は息子のクロアチア渡航を拒否。ディナモ・ザグレブの夢ははかなく散ってしまい、代わりにモンテレイがローダジェッガの獲得に成功したのであった。モンテレイは、今季の前期リーグで2位につけたメキシコの強豪クラブ。リーグ優勝を実現させるべく、この年末年始はさらなる補強を模索していたところだった。
 実父曰く、「(息子が)移籍するのなら、クロアチアよりもコロンビアに近いメキシコのほうがよかった。仮にクロアチアに行くことになると、環境の問題もあり、家族揃ってクロアチアに移住する必要があった。その点メキシコなら言葉も同じスペイン語だし、コロンビアとも往来がしやすいから家族としても心配せずにすむ」とのこと。
 ちなみに、代理人である実父とモンテレイとの間では合意がなされているが、来月にコッパ・リベルタドーレス出場を控えているデポルティーボ・デ・カリは、ローダジェッガ放出に難色を示しているらしい。モンテレイとカリとの間で合意が成立すれば、ローダジェッガのメキシコ移籍は実現の日をみる。

 ザグレブ入りを捨て、メキシコを選んだ父の判断は、吉と出るか、凶と出るか。ローダジェッガの将来が楽しみだ。

 写真; コロンビア期待の若手FWウーゴ・ローダジェッガ ( 20歳 / デポルティーボ・デ・カリ ) 。

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