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Campeonato Paulista 2006 ～サンパウロ州選手権～ 誤審と暴言で荒れた90分。飛び出したカードは計11枚。
第４節 モジ・ミリン 1-2 パウメイラス
サンパウロ州選手権は、1月21～22日に第４節が行われた。サンパウロのエスタジオ・パパ・ジョアン・ピントⅡ世で行われた モジ・ミリン×パウメイラス は、2-1 でパウメイラスが勝利をおさめ、開幕から無傷の４連勝を飾った。 試合は、両者合わせてイエローカード８枚、レッドカード２枚が飛び交う荒れた内容になった。前半は両者ともに静かな立ち上がりをみせ、両者ともに決定機をつくれないまま終了。試合が動いたのは後半だった。54分にコーナーキックを得たパウメイラスは、MFマルシーニョの蹴ったボールにDFパウロ・バイエルが頭で合わせて先制。58分にはMFマルシーニョ・ゲレイロが２枚目のイエローカードで退場処分になると、64分にはMFジオイーノが倒れたシーンで主審がPKの判定。これをMFマルシーニョがゴール左隅に蹴りこみ、2-0 とした。モジ・ミリンは82分にFWジーネイのゴールで１点を返すと、最後まであきらめずに猛攻をしかけたが、パウメイラスの堅守によって同点とすることができなかった。 その後半は終始荒れた内容だった。50分、MFコヘーアのクロスに合わせたFWエジムンドのヘディングシュートがゴールネットを揺らすも、主審はエジムンドのハンドとしてゴールを無効にした。この判定に激怒したFWエジムンドはイエローカードをもらう。64分のPKの判定について、モジ・ミリン側が「MFジオイーノが自ら倒れた。ファウルはない」と主審に詰め寄り、暴言を吐いた２選手にイエローカードが出された。そして、77分には、DFパウロ・バイエルがペナルティエリア内で倒され、明らかなファウルだったが主審はPKの判定を出さず、この判定に怒ったMFマルシーニョがレッドカードで退場させられた。基準のあいまいな判定が重なったせいか、後味の悪さが目についた試合だった。 ピッチ上の選手がヒートアップしたこの試合においても、パウメイラスのエメルソン・レオン監督は、終始冷静に状況を見極めていた。前半、攻守ともにミスを連発したMFクリスチャンを45分間で退け、MFジオイーノを投入。そのジオイーノはアシストを１つ決めてチームの勝利に貢献した。不可解な判定にも高ぶる怒りを抑えて冷静な発言に徹する場面もあった。 次節、パウメイラスは司令塔のMFマルシーニョを欠いた布陣で臨まなければならなくなった。エメルソン・レオンの考える別の布陣で開幕５連勝なるか？ 写真； 64分、MFマルシーニョ ( パウメイラス ) のPKが決まる瞬間。
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