Campeonato Carioca 2006 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜 人気は実力と比例するに至らず。伝統のクラシコはエンパテ。
前期グアナバーラ杯 第4節
フルミネンセ 2-2 フラメンゴ リオ・デ・ジャネイロ州選手権の前期グアナバーラ杯は、1月28〜29日に第4節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた「クラシコ」 フルミネンセ×フラメンゴ は、フラメンゴが意地を見せたものの逆転はできず 2-2 で引き分けた。 雨天の下で行われた注目のクラシコは、両者とも一歩も譲らないシーソーゲームになった。主導権を握ったフルミネンセは、MFペトコヴィッチが先制。試合を掌握するかに思われたが、34分にFWジョナタス ( フラメンゴ ) のゴールで追いつかれた。後半、51分に途中出場のFWトゥッタのゴールで勝ち越したフルミネンセだったが、その5分後には再びフラメンゴに追いつかれてしまいリードを守るには至らなかった。 フルミネンセは、昨年の軸であったFWトゥッタが戦列に復帰したことで、ここからが本領発揮といくはずだった。だが、気負ったのかこの日は全体的に後一押しが足らず、引き分けてしまった。勝ちたかったところではあるが、FWトゥッタの復帰が見られたことが、フルミネンセにとっては何よりの喜びだったに違いない。 対するフラメンゴも、決して悪い内容ではなかった。クラシコだったからというのもあるのかもしれないが、フルミネンセを相手に積極果敢に戦い抜いた。結果は 2-2 、内容も主導権を握れない悪いものだったが、それでも負けなかったことだけは評価してよいのではないか。 ジーコ ( 現日本代表監督 ) らを擁した1982年の栄光から早や24年。フラメンゴは、いまだにブラジル最大の人気クラブとして知られている。しかし、この日は"人気"ではるかに劣るフルミネンセと引き分けた。試合内容ではフルミネンセに分があった。仮に近年のような低迷が続くようであれば、ファン離れはいっそう加速し、人気2番手のコリンチャンスに首位の座を明け渡しかねない。 今年7月から英雄ジーコが指揮を執るとの噂すら飛び交うフラメンゴにとって、引き分けは決して及第点ではない。 写真; ボールをめぐって相手選手と激しく競り合うFWフェリッピ・ガブリエウ ( フラメンゴ / 写真手前 ) 。
|