開幕３連勝で単独首位に浮上した名門パウメイラス。そんなクラブを率いるエメルソン・レオン監督が、早くも優勝と書き立てる地元メディアの一部をあからさまに煙たがっている。

　パウメイラスは、第３節を終えたサンパウロ州選手権で唯一の無敗３連勝。言わずもがな、単独首位に立っている。ここまでの試合ぶりを見た限りでは、コリンチャンスよりも状態が良いとする見方も多く、そのためか早くも「パウメイラス優勝」の声があがりはじめたと思われる。

　だが、監督のエメルソン・レオンは世間のこうした声に、きわめて冷静に反論した。
　「我々のチーム状態は決して悪くないし、最高のスタートを切れたと言ってもいいのは確かだ。だが、州選手権はまだ３試合しか終えてないのに、何が優勝なんだ？　まだ決めつける時期ではないし、選手たちの気持ちがうわついてしまうのが心配だから、あまりそんなことは言ってほしくない」。

　何が起こるかわからないのがフットボール。それを熟知しているからこそ、エメルソン・レオンはこう語ったのだろう。