Campeonato Carioca 2006 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜 ホマーリオのハットトリックも水の泡。バスコ、守備崩壊で惨敗。
前期グアナバーラ杯 第3節
ボタフォゴ 5-3 バスコ・ダ・ガマ リオ・デ・ジャネイロ州選手権の前期グアナバーラ杯は、1月21〜22日に第3節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた「クラシコ」 ボタフォゴ×バスコ・ダ・ガマ は、後半に4点を奪ったボタフォゴが大勝してグループBの首位に浮上。対するバスコ・ダ・ガマは、FWホマーリオのハットトリックも甲斐なく惨敗を喫した。 改修工事完了後のマラカナンで最初に行われたこの日は、「こけら落とし」としてはふさわしい対戦カードが組まれた。当初の予定では、改修後最初の試合には フラメンゴ×フルミネンセ のクラシコが予定されていたが、日程の都合上それよりも早く行われることになった「ボタフォゴ×バスコ・ダ・ガマ」によって、新しいマラカナンのお披露目が実現した。 試合は、計8ゴールの乱打戦になった。開始早々の5分にMFゼ・ホベルトのゴールでボタフォゴが先制したが、その後は落ち着いたリズムで試合は進み、1-0 でハーフタイムを迎えた。ゴールが量産されたのは後半。まず、51分と66分にFWホマーリオが2点を奪ってバスコ・ダ・ガマが逆転に成功したが、72分にMFルッシオ・フラービオ、73分にFWヘイナウドと立て続けにゴールを奪ったボタフォゴが今度は逆転に成功した。ところが、その1分後の74分にはFWホマーリオがハットトリックとなる3点目を奪って、再度同点に追いついた。 このスリリングな内容の試合を制したのはボタフォゴ。DFフイのゴールで再度リードを奪うと、後半ロスタイムには新加入のFWフェリッピ・アドンが相手の裏を突くカウンターでダメ押しの5点目を奪い、勝負を決した。 ボタフォゴは、ボール支配率こそ相手に劣ったものの、イレブンが全体的に効率よく機能した。MFイーゴリが退場するとそのスペースを突く攻撃を仕掛けるなど、全員の意思統一がしっかりとできていた。結果、おもしろいようにゴールを量産したボタフォゴ。記念すべきマラカナンのこけら落としで納得のいく勝利をあげたことで、さらに勢いを増しそうだ。 対するバスコ・ダ・ガマは、重要かつ記念すべき試合で残念な結果に終わってしまった。攻撃は及第点以上のものだったが、問題は守備だった。MFイーゴリが退場すると、そのスペースを誰もカバーできず、相手につけこまれた。相手選手へのマークも乱れた。それが5失点に結びついてしまった。これではFWホマーリオのハットトリックも"のれんに腕押し"。相手が一枚上手だったとはいえ、この日のような守備をしているようでは明るい未来は見えてこない。 写真; 獅子奮迅の活躍でチームを引っ張ったFWホマーリオ ( バスコ・ダ・ガマ ) はハットトリックを達成。研ぎ澄まされた得点嗅覚は、いまだ衰えを知らない。
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