アルゼンチン代表のFWカルロス・テベスが、コリンチャンスでの立場を危うくさせてしまった。FWハファエウ・モウラが期待以上の結果を残したためだ。

　テベスが試合に出なかった２試合。その穴を埋めたのは、奇しくも彼の代役として出場したFWハファエウ・モウラだった。
　ゴールの嗅覚をかぎ分ける絶妙なポジショニングで、２試合で３ゴールと大活躍のFWハファエウ・モウラの存在は、コリンチャーノのみならずアントーニオ・ロペス監督の心も動かすほどのインパクトをもっていた。
　皮肉にも、テベスがフル出場した開幕戦は負け、テベスが欠場した２試合では勝利しているコリンチャンス。巷では「テベスがいなくても、どうにかなるのではないか」という噂までが立ち始めている。

　以前から「テベスだけが特別扱いされている」と MSI の厚い優遇を冷やかされてきたテベス。だが、彼も現状では気が気でないはずだ。ハファエウ・モウラに対するアントーニオ・ロペス監督の評価が、思った以上に高いからである。次節、ポルトゥゲーザ戦でテベスが使われるという保証は、現時点では何ひとつない。
　若手の台頭が、果たしてテベスにどのような影響を与えるのか。　このまま腐れていくのか、それともこれまで以上の高い意識をもってプレイしようと思うのか…。すべては、テベス次第だ。