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Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜

そして改革へ…。ルシェンブルゴのスター選手不要論、早くも展開。
バンデルレイ・ルシェンブルゴのサントス強行改造計画

 サンパウロ州選手権で初戦を格下と引き分けたサントスに、早くも不協和音が鳴り始めた。監督のバンデルレイ・ルシェンブルゴが、主力を含めた5選手を次の試合で使わない新たな布陣を考え始めているという。建て直しを図るサントスの「改革」が始まろうとしている。

   ルシェンブルゴが不要とみなしたのは、スター選手ばかりだった。昨年のリベルタドーレスでサンパウロの優勝に貢献したFWルイゾン、2004年のグレーミオで孤軍奮闘したFWクラウジオ・ピッチブウ、そして1990年代後半にバルセロナで10番を背負っていたMFジオバンニの3人。この3人は揃って先の州選手権第1節に出場したが、褒められたプレイはできていなかった。兼ねてから「チームにスター選手はいらない」と豪語するルシェンブルゴにとって、上記3選手は邪魔だと思ったようだ。

 なかでも、兼ねてから放出要員に名が挙がっていたのはFWルイゾンだった。昨年、サンパウロでリベルタドーレスの優勝に貢献し、名古屋グランパスから電撃的にサントスに移籍した元ブラジル代表FWに、チームは当然ながらゴールの量産を期待した。ところが、ルイゾンはサントスに加入して以降、いまだ1ゴールも決めていないのである。これに関しては、サントスのマルセーロ・テイシェイラ会長もすでに不満を口にしており、ルイゾンの放出はもはや必至と思われている。ちなみに、ルイゾンの次なる移籍先は、前線のコマ不足にあえいでいるサンパウロとの見方が強い。

 クラウジオ・ピッチブウに関しては、ポルト・アレグレに根強いファンが多数おり、かつ古巣のグレーミオが今年1部に復帰することから、グレーミオに移籍するのではないかとの憶測もある。

 ただし、ジオバンニに関しては話が別だ。かつて「天才」の評価を欲しいままにした名手も、来月で34歳になる。全盛期をとうに過ぎたベテランに対して、獲得の意思を示すクラブは今のところ見当たらない。かつて、ソニー・アンデルソン、ヒバウドとともに「バルセロナのブラジルトリオ」と呼ばれた10番の去就はどうなるのだろうか。

 他に、DFエジーニョ、DFチアーゴ・グラナットも放出リストに挙がっているらしく、その一方ではバイーア州のビットーリアから若手DFジャルデウを獲得したことも判明。世代交代を推し進めようとするサントスの意図が読み取れる。
 また、現在スポルティング・リスボン ( ポルトガル ) で活躍中のFWデイビッジにオファーを出したとの噂も浮上。ルシェンブルゴにとって、クルゼイロ ( 2003年 ) 、サントス ( 2004年 ) と2年連続でともにリーグ優勝を味わったデイビッジの存在は、FWホビーニョ以上であるようだ。
 ルシェンブルゴの元、サントスは変わるべく生まれ変わろうとしている。

2006年1月15日
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