FWデイビッジの獲得を目指して、スポルティング・リスボン ( ポルトガル ) との交渉を続けてきたサントスが、この件に関してあきらめたようだ。

　サントスのマルセーロ・テイシェイラ会長は「デイビッジが戻ってきてくれれば…という願いもこめて交渉を続けてきたが、スポルティング・リスボン側に放出の気がまったくないことがわかった。仕方がないが、デイビッジの獲得はあきらめるつもり」と話した。事実上の交渉決裂だった。

　そんな同会長がデイビッジの移籍交渉に見切りをつけたきっかけとなったのが、先の日曜日に行われた州選手権第４節だったらしい。新戦力のMFホドリーゴ・タバタ ( 日系三世 ) の活躍のおかげで勝利したこの試合、同会長は新加入のFWジョナスのプレイを大変気に入ったという。ジョナスのプレイに何らかの可能性を感じたとのことで、彼については現場を指揮するバンデルレイ・ルシェンブルゴ監督も及第点以上の評価をつけていたという。

　デイビッジの獲得交渉こそ決裂したが、サントスは未来を切り開こうとする若手FWジョナスに大きな期待を寄せている。