2003年からポンチ・プレッタでコーチを務めてきたホナウドンが、クラブへの不満が募りに募ってポンチ・プレッタを去ることになった。

　ホナウドンは、屈強な身体が特徴的だったセンターバック。1998年7月から2002年のシーズン終了までポンチ・プレッタで活躍し、キャプテンも務めていた。ポンチ・プレッタでは計163試合に出場して、ゴールも５つ決めている。現役引退後もチームに残り、選手の育成や指導を任されていた。
　そんなチーム愛の強かったホナウドンが、あっさりとチームを見捨てた。理由は、給与支払いの遅延だった。

　ブラジルでは頻繁に起こっている「給与支払いの遅延」だが、ことホナウドンに関しては給与の支払いが実に18ヶ月も遅れていたのだそうだ。いくらチームを愛する者と言えども、コーチングは仕事でありボランティアではない。鬱積した不満が「大きなホナウド」の退団の直接的な原因になったと報じられている。




　※「大きなホナウド」…　ホナウド ( Ronaldo ) という名前の語尾 に「大きい、偉大な」などの -ão がついたニックネーム。 ão は、厳密には「オン」でなく「アォン」と発音する。
　代表例では、ベトン ( Betão / サンパウロ ) 、フェルナンドン ( fernandão / インテルナシオナウ ) 、ペルジゴン ( Perdigão / インテルナシオナウ ) 、フェリッポン ( felipão / ポルトガル代表監督 ) など。
　反対に「小さい」という意味をもつ -inho が語尾につくニックネーム ( ホナウジーニョ、フェルナンジーニョ、ジョルジーニョ、ジュニーニョ など ) もある。