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Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜

注目度が右肩上がりの日系三世

 先のサンパウロ州選手権第4節で1ゴール1アシストと活躍した日系三世MFホドリーゴ・タバタ。地元の大手スポーツサイトも取り上げるなど、彼に対する世間の注目度は日増しに高まっている。

 地元メディアの取材によれば、現在サンチスタ ( サントスのサポーター ) の間でホドリーゴ・タバタの名前が話題になる回数が増えているようで、往年のファンにいたってはホドリーゴ・タバタを「1980年代にいたカズのような選手なので、大変興味がある」と賞賛しているという。

 サントスは、カズの在籍以降日本人や日系人の選手を何度か迎え入れてきたが、皮肉にも「日本の血が入るとブラジル全国選手権では優勝できない」というジンクスもある。( カズ、パウリーニョ・コバヤシ、前園真聖、菅原智 らが在籍したときは優勝できていない )
 ちなみに、1960年代後半に "アレシャンドレ・ジ・カルバーリョ・カネコ" という日系二世がいたサントスは、サンパウロ州選手権では何度か優勝している。ペレと同時期に一斉を風靡した当時のサントスなら、全国選手権での優勝も充分ありえたのだが、残念ながら1960年代には「ブラジル全国選手権」そのものが存在していなかった。
 サンチスタの中には、「全国選手権でのジンクスをそろそろ壊してほしい」という期待に溢れた意見まであった。

 ルシェンブルゴ監督も認めたその実力。ホドリーゴ・タバタの今季にはおおいに期待できる。



▼ この記事での日本人or日系人選手について

★ アレシャンドレ・ジ・カルバーリョ・カネコ: 日系二世。1960年代に異彩を放ったドリブラーで、独特のフェイントには"カネコ"の愛称までついたという。当時はカネコのセレソン入りを熱望する声も多かったが、26歳の若さで現役を引退した。

★カズ ( 三浦和良 ) : 有名なので説明無用

★前園真聖 : 有名なので説明無用

★ パウリーニョ・コバヤシ: ウニオン・サンジョアンに所属する典型的な中盤タイプの選手。1994年頃にはブラジルでも多少注目されたが、当時の所属先はグアラニー。サントスでは出場機会が少なかった。ギリシャ1部リーグで5年間プレイした。

★ 菅原智: ラモス不在の1998年に1年間だけヴェルディ川崎の10番を背負っていたMF。1999年、サントスに移籍した。数ヶ月在籍したが1軍での公式戦出場はなかった。今月から再びヴェルディでプレイする。

2006年1月26日
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