かつて「ホナウド�U世」と期待されながら欧州で不振のFWルイス・ファビアーノが、サンパウロ入りを熱望していることがわかった。移籍交渉は進められており、お金の問題が解決すれば移籍は実現するとみられている。

　ルイス・ファビアーノは1980年11月生まれの25歳。サンパウロに在籍していた当時は2004年のコッパ・リベルタドーレスで得点王に輝き、FCポルトに移籍。トヨタカップで来日したこともある選手である。ところが、欧州に移籍後は影をひそめてしまい、ブラジル代表でもホナウドの相方として大きな期待が寄せられたが、その座を２歳年下のアドリアーノに明け渡した形になっている。

　不振から脱して再びセレソンに入りたいと願う本人は、欧州でなくブラジルでのプレイを熱望。そんな彼にはブラジルの複数のクラブからオファーが届いていた。
　その中でルイス・ファビアーノが熱望しているのが、古巣サンパウロだという。

　その移籍交渉について、残す課題はセビージャ ( スペイン ) との金銭面のみとなっているようだ。サンパウロの担当者は「ルイス・ファビアーノとは連絡をとった。彼はサンパウロ復帰を望んでおり、我々も彼の復帰を望んでいる。あとはセビージャとの交渉次第だが、500万ユーロとする相手の提示額を少しでも下げたい。近々、スペインに出向いて直接交渉に入る予定だ」と明かしている。

　すでに相思相愛の間柄であるルイス・ファビアーノとサンパウロ。間に位置するセビージャの動向に注目が集まっている。