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Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜

サンパウロに捨てられた才能。日本のピクシーとの共演なるか?
グラフィッチ、フランスのル・マンへ移籍。

 サンパウロに所属するFWグラフィッチ ( ブラジル代表候補 ) がフランスのル・マンに移籍すると、地元メディアが報じた。

 グラフィッチは、FWルイス・ファビアーノ ( 現セビージャ / 元ブラジル代表 ) が欧州に移籍した2004年夏以降、サンパウロのスタメンに定着したストライカー。恵まれた体格と献身的なプレイスタイルが評判の選手だ。
 ところが昨年は、上半期をFWアモローゾやFWルイゾンにポジションを奪われると、下半期は空いたポジションを再び確保し、一時ブラジル代表のパヘイラ監督からお呼びがかかるも大怪我で戦線を離脱。FIFA世界クラブ選手権には間に合ったが、復帰まで約3ヶ月もかかってしまい、思うような活躍ができなかった。

 そんなグラフィッチも、前線が手薄の今年はレギュラーとして復帰。先のサンパウロ州選手権でもゴールを決めるなど、己の存在感を存分にアピールしていた。そんな矢先に舞い込んだル・マンからのオファー。迷ったグラフィッチは、クラブと直接話し合う機会をもち、自分の評価と給料面のアップをお願いした。すると、彼は首脳陣たちに軽くあしらわれたという。
 「 ( 首脳陣に ) 軽視された…。私は正当に評価されていない」
 これが、今回の移籍の決定打となった。

 今回の移籍についてグラフィッチは「ブラジルを離れてしまうのは寂しい。こんなタイミングでクラブを離れなければならないことを残念に思うけど、 ( 首脳陣の一部はともかくとして ) これまで私を支えてくれたクラブやチームメイト、そしてサポーターのみんなには感謝の気持ちでいっぱいだよ」と、素直な気持ちを述べている。

 そのグラフィッチの新天地は、ル・マン ( フランス ) 。そこには、ストイコヴィッチに憧れて成長した生粋のファンタジスタであるMF松井大輔 ( 日本代表 ) がいる。サンパウロが生んだ才能と「日本のピクシー」とがピッチ上で共演する日は訪れるのか。

 写真; サンパウロを離れることになったFWグラフィッチ。

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