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Campeonato Carioca 2006 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

フルミネンセの贅沢な悩み

 来たる1月29日。マラカナンでの フルミネンセ×フラメンゴ ( フル-フラ戦 ) を前に、FWトゥッタがフルミネンセの戦列に復帰する。しかし、彼のレギュラーは昨年同様"安泰"とはいかないかもしれない。

 トゥッタは昨年、州選手権、全国選手権、スダメリカーナで合計33ゴールをたたき出した。点が欲しいところでゴールを決められるあたりが高い評価につながり、フルミネンセはオフシーズンに殺到した複数のオファーを断ってまで残留を工面した選手である。言わずもがな、チーム内での彼の評価の高さは群を抜いている。

 ところが、今季は調整不足と風邪でトゥッタが州選手権の開幕に間に合わず、フルミネンセはトゥッタを欠いた状態でシーズンを迎えた。だが、そのトゥッタのいるべきだったポジションの穴は、同じタイプのFWアドリアーノ・マグロンによって埋められた。彼は3試合で5ゴールと素晴らしい活躍をみせ、現在レギュラーを獲得している。監督のアベウ・ブラーガも、トゥッタを起用したいとは考えているが、好調のアドリアーノ・マグロンをはずすことには抵抗を感じているらしく、起用法に困惑しているという。どちらも似通ったタイプであるため、ピッチ内での共存が可能かどうかは全くの未知数だ。

 昨季は同州で最高の成績を残したフルミネンセ。嬉しい悩みが増えたチームは、どのような布陣で「クラシコ」に臨むのか。注目すべき点である。

2006年1月25日
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