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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

ジーコが八百長事件の主犯格を擁護。

 昨年のブラジル全国選手権で起こった前代未聞の八百長事件に関して、日本代表のジーコ監督がコメントを発表した。

 ジーコは現在、故郷リオ・デ・ジャネイロにあるジーコサッカークラブの監督も務めており、そのアマチュアリーグでチームを指揮するべくリオ・デ・ジャネイロに滞在中。リオのカーニバルが終了するまではブラジルに滞在するようだ。ジーコは、リオ・デ・ジャネイロで地元メディアの取材に応じた際に先の八百長事件について触れ、主犯格のエジウソン・ペレイラ・ジ・カルバーリョ元主審を擁護する意見を残した。

 「八百長はスポーツ界では決してあってはならないことだから、容疑者は罰せられるべきだとは思う。しかし、エジウソン・ペレイラ・ジ・カルバーリョ氏の今後の人生すべてをめちゃくちゃにする権利は、マスコミにも司法にもないはずだ。彼は過ちについて反省しているようだし、罪の償いが終わったあとは周囲も寛容な態度で彼を許してあげるべきだと思う」

 ジーコはさらに、同元主審の娘が精神的な被害を受けている点にも言及した。「自分の娘が同じような目にあったらどう思うかを想像すべき」と不特定の加害者を一喝し、被害者のプライベートをネタに騒ぎ立てるマスコミにも警笛を鳴らした。

 ジーコは、今もなおブラジル国民が尊敬を惜しまない偉人の一人である。彼の意見は、八百長事件の今後に少なからず影響を与えることだろう。

2006年1月24日
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