FWデイビッジがサントスに復帰するのではないかとの噂が流れたことを受けて、先日ポルトガルの名門スポルティング・リスボンがコメントを発表した。

　そのコメントの中で、スポルティング・リスボン側は、デイビッジがサントスに移籍する可能性を完全否定した。「デイビッジを求めるオファーはないし、我々としてはデイビッジを手放すつもりもない」。

　だが、スポルティング側とデイビッジとの間には、"心の距離"が多少あるようだ。母国に彼女を置いてポルトガルに渡ったFWデイビッジは、そのことが気がかりなため、願わくばブラジル国内でのプレイを熱望しているらしい。どう捉えても、スポルティングとの間には大きな隔たりがある。

　かくして、デイビッジの移籍を否定したスポルティング・リスボンだが、彼らの言葉に説得力は感じられなかった。
　ところが、今年の戦いぶりを見る限り、FW勢にゴールは無し。そして、ルシェンブルゴ監督の信頼が最も強いアタッカンチはジェイウソンだけとのこと。頼りない前線ばかりを無駄に揃えるぐらいなら、デイビッジを獲得したほうが幾分マシだというのがサントスの考え方であるようだ。サントスに必要なのは、あと一歩の「押し」だと思われる。