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Campeonato Mineiro 2006 〜ミナス・ジェライス州選手権〜

すべてはワールドカップのために。 JリーグMVP、ベロ・オリゾンチに到着。
クルゼイロ、アラウージョの入団を正式に公表。

 ミナス・ジェライス州の名門クルゼイロが、昨年のJリーグ最優秀選手のFWアラウージョの加入を正式に決定。1月14日に同市内で記者会見を開いた。

 アラウージョは昨年ガンバ大阪に所属し、リーグ戦およびヤマザキナビスコカップ、天皇杯などを含めて合計42ゴールを叩きだした生粋の点取り屋。ガンバファンのみならず、日本中のファンを魅了した。そのJリーグでは得点王とMVPの二冠に輝いた優秀なアタッカンチである。
 今年もまたJでのプレイを望む日本人ファンの声が後を絶たなかったが、アラウージョ自身の考えもあり、日本を離れて母国ブラジルでプレイすることとなった。アラウージョの契約期間は3年、移籍金は80万USドル ( 日本円で約9,130万円 ) と言われている。

 今回の移籍についてアラウージョは次のように語っている。
「昨年、私はガンバ大阪で素晴らしいシーズンを過ごした。日本は素晴らしい国だし、私はガンバも大阪という街も好きだ。私自身ももっと日本でプレイしたいと思った。これは嘘じゃない。でも、セレソンの一員としてワールドカップに出たいという気持ちもまた嘘じゃないんだ。今、私は28歳。ワールドカップに挑戦できる最後のチャンスになるだろう。ワールドカップに出るためには、パヘイラの目に留まるクラブでプレイしなければ、そのチャンスもない。だからクルゼイロに来た。クルゼイロでも、ガンバ在籍時と同様にゴールを量産できるよう努力するつもりだよ」。

 「ワールドカップでセレソンに選ばれるためにも、代表監督の目に留まる国でプレイしたい」
 このような理由でJリーグを離れたブラジル人選手は、1997年にパリ・サンジェルマン ( フランス ) へと旅立った元鹿島アントラーズのMFレオナルド以来だ。

 クルゼイロは今、ミナス・ジェライス州で唯一ブラジル全国選手権1部に位置する強豪。アトレチコ・ミネイロが2部に落ちた今、同州に敵はいない。だが、他の州のクラブも視野に入れた場合、話は別だ。FWフレッジをリヨン ( フランス ) に放出してからは絶え間なくFW探しに苦労してきたクルゼイロ。まずは、州選手権で着実にゴールを量産しておくことが、アラウージョに課せられた最初の課題であろう。

 現在のセレソンには、FWホナウド、FWアドリアーノを筆頭に、FWホビーニョ、FWヒカルド・オリベイラと、パヘイラに認められた「絶対的な4人」が君臨する。この中に、アラウージョが入り込む余地はあるのか。すべては、クルゼイロでのアラウージョのパフォーマンスにかかっている。

 写真; ガンバ大阪を離れて母国に戻ったFWアラウージョ ( クルゼイロ ) 。

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