アルゼンチン代表のホセ・ペッケルマンが、先週末からスペインに滞在していることがわかった。ペッケルマンは、リーガ・エスパニョーラに数多く在籍するアルゼンチン人選手のプレイを肉眼で見るべく、数試合を観戦。来たるワールドカップに向けて、代表候補のリストアップを始めた模様だ。

　ペッケルマンは、1月14日にコッパ・デル・レイ ( スペイン国王杯 ) の ベティス×アトレティコ・マドリー を観戦して、GKレオナルド・フランコ、MFマキシミリアーノ・ロドリゲス、MFアリエル・イバガサ、FWルシアーノ・ガジェッティらのプレイをチェック。その翌日には サラゴサ×マジョルカ の試合を観戦して、DFガブリエル・ミリート、MFレオナルド・ポンシオ、FWディエーゴ・ミリートの３人をチェックした。

　この２日間を通じてペッケルマンが高い評価をつけたのが、サラゴサのDFガブリエル・ミリートだった。ガブリエル・ミリートはこの試合で俊敏な守備で失点の危機を未然に防ぐなど堅い守備でチームの勝利に貢献。これが高評価につながったようだ。

　２試合を見終えたペッケルマンは、滞在期間をさらに１週間延長し、他のクラブも見てまわることを決意。土曜日にはバルセロナでFWリオネル・メッシーの様子を、そして日曜日には代表の主軸になるであろうMFファン・ロマン・リケルメの様子も見るべく、ビジャレアル戦も観戦する予定だ。
　ペッケルマン曰く、現状では代表候補の選手たちには一定以上の評価を与えることができると語っており、彼自身にとっても非常に満足のいくスペイン滞在になりそうだという。

　また、試合とは別でペッケルマンは、バレンシアのMFパブロ・アイマール、デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャのDFファブリシオ・コロッチーニとも直接会って話をすることになっている。

　ペッケルマンの突撃訪問はドッキリ目的でも何でもなく、切に６月の本大会に向けた下準備に過ぎない。