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Primera Liga Argentina 2005-2006 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜

オルテガの宣戦布告? リーベル・プレートの会長を名指しで批判。

 ニューウェルスに所属しているFWアリエル・オルテガが、地元のスポーツ新聞「オーレ!」のインタビューで、リーベル・プレートの会長を名指しで批判した。後日、このニュースは大きく取り上げられ、国内でちょっとした話題になっている。

 アリエル・オルテガは、元アルゼンチン代表の司令塔。1998年のフランス大会では栄光の10番を身につけ、当時はマラドーナの再来と持ち上げられたファンタジスタだった。1996年にはリーベル・プレートでも10番を身につけてリベルタドーレスで優勝を飾り、トヨタカップではユヴェントス ( イタリア ) と対戦したこともある。
 そんな、かつてリーベルで10番を背負っていた男が、このたびリーベル・プレートの現職会長ホセ・マリア・アギーラル氏を名指して批判した。いったい何があったのか。

 事の発端は、シーズンオフの補強に必死のリーベルが、「オルテガが欲しい」と発言したことにあった。当初これを鵜呑みにしたオルテガも古巣への復帰にまんざらでなかったのだが、この発言が実は本心から出た言葉でなかったことが後に判明。オルテガでなく若い戦力を最初から狙っていたリーベルは、単にオルテガの名前を使って世間の注目を集めたかっただけだったの だ。。
 当然ながら、獲得する意思もないのに自分の名前を使われたことに激しい怒りを覚えたオルテガは、フラストレーションが溜まりに溜まり、その形がリーベル会長への批判となって表れたのであった。

 オルテガの主張はこうだ。「リーベルは年明けに私を欲しいと言ったから、私はそれを本当だと思った。だから、ニューウェルスを離れるかどうかで真剣に悩んだし、実際にクラブ ( ニューウェルス ) にも相談したんだ。しかし、それは嘘だった。その結果、それが私とニューウェルスとの間の関係を危うくさせることぐらい、誰だってわかるだろ? だから、私は軽はずみな発言をしたアギーラルが許せないんだ」

 ちなみに、リーベル首脳陣の一連の発言には、ダニエル・パサレラの知恵も介入している疑いが強いため、オルテガの怒りの矛先はパサレラにも向けられているという憶測まで飛び交っている。

 オルテガの気持ちを弄んだリーベルと、古巣に弄ばれたオルテガ。リーベル×ニューウェルスの対戦カードには、よからぬ臭いが漂うに違いない。

2006年1月19日
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