Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜 大会名を完全に無視したメキシコの実力。 プーマス、北中米勢初の決勝進出! 準決勝 2nd.Leg プーマスUNAM 4-0 ベレス・サルスフィエール コッパ・スダメリカーナは、11月31〜12月1日に準決勝の 2nd.Leg が行われた。メキシコの首都メキシコシティのエスターディオ・オリンピコで行われた プーマスUNAM×ベレス・サルスフィエール は、MFブルーノ・マリオーニのハットトリックなどで4点をあげたプーマスUNAMが快勝。2試合合計、4-0 の大差でベレス・サルスフィエールを退けた。 試合は、内弁慶と評するにふさわしい、ホームチームの一方的な展開だった。序盤からテンポよくボールをまわしたプーマスは、17分にセットプレイからDFマルコ・パラシオスが先制点を決めると、37分にはMFアイウトン・ダ・シウバ ( プーマス ) に対する悪質なファウルでDFファビアン・クベーロ ( ベレス ) が退場すると、プーマスは数的にも優位に立ち、完全に試合の主導権を掌握。後半には、50分、77分、86分にMFブルーノ・マリオーニがゴールを決めて、圧勝した。 プーマスUNAMは、昨年のリーグ成績で好位置につけてスダメリカーナに挑んだ新参のクラブだが、戦力的にも今大会で勝ち上がるのは不可能というのが大方の予想だった。ところが、それをいい意味で裏切った彼らは、この勝利によってついに決勝にまでのぼりつめた。そのプーマスは現在メキシコ国内リーグでは18チーム中16位と下位に低迷しており、国内リーグでなくスダメリカーナに重点を置いていることは間違いない。国内リーグでの今後も考慮し、スダメリカーナでの優勝を弾みにさせたいとも考えているようだ。 ところで今年は、リベルタドーレスでティグレスやチーバス・デ・グアダラハーラが台頭し、そしてスダメリカーナではプーマスと、メキシコ勢の活躍が際だっている。スダメリカーナとはスペイン語で sud ( 南 ) + americana ( アメリカ ) という意味をさす言葉であり、メキシコ勢の台頭は"大会名の意味を根底から覆した"ととらえることもできるか。今の勢いなら、ボカとの決勝でも接戦が期待できそうだ。 対するベレス・サルスフィエールは、みじめな結果になった。4点も奪われてしまっては、前節の結果うんぬんでなく、敗因はすべてこの日に集約される。DFファビアン・クベーロが早い時間帯で退場したことも劣勢に拍車をかけてしまい、意思統一の図れなかった最終ラインが崩壊したベレス。この負けによるダメージを、国内リーグに持ち込まないようにするためにも、気持ちの切り替えが急務である。 写真; ハットトリックを達成したMFブルーノ・マリオーニ ( プーマスUNAM ) は、この試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。
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