Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜 “本命のダークホース”ここで敗退。ボカが2年連続で決勝進出! 準決勝 2nd.Leg ウニベルシダー・デ・カトーリカ 0-1 ボカ・ジュニオールス コッパ・スダメリカーナは、11月31〜12月1日に準決勝の 2nd.Leg が行われた。チリの首都サンティアーゴのエスターディオ・サン・カルロス・デ・アポキンドで行われた ウニベルシダー・デ・カトーリカ×ボカ・ジュニオールス は、DFローランド・スキアービのあげた1点を最後まで守りきったボカが、2試合合計 3-2 で2年連続の決勝進出を果たした。 試合は、カトーリカ優位の憶測の中キックオフを迎えたが、ふたを開けてみるとむしろ押していたのはアウェイのボカだった。勝利が絶対条件のボカは序盤から前に前にボールを供給し、左に流れたFWロドリーゴ・パラシオのクロスをMFダニエル・ビロスがシュートへ持ち込むなど、見せ場をつくった。対照的にウニベルシダー・デ・カトーリカは、ボランチのMFホセ・フエンサリダが動きに精彩を欠いていたせいもあってか、思うような試合運びができずにいた。この両者の対照的な内容は、後半結果になって現れた。59分、DFウーゴ・イバーラのフリーキックを逆サイドにいたFWロドリーゴ・パラシオが折り返すと、詰めていたDFローランド・スキアービがゴールへとボールをねじこんだ。この貴重な先制ゴールを最後まで守り相手に得点を許さなかったボカが、昨年に続いて今年もスダメリカーナの決勝に駒を進めた。 ウニベルシダー・デ・カトーリカは、FWホルヘ・キンテーロスの驚異的な得点力を武器に接戦を勝ち上がり、ベスト4にまでのぼりつめた今大会のダークホース的チーム。ところが、連戦の疲れからか、この日はいつもの調子が出ないまま後手を踏む苦しい展開に悩まされた。引き分け以上で前年王者を敗退に追い込めたはずの彼らにかかったホームの重圧は半端ではなかったようで、試合後MFホセ・フエンサリダは「疲れはなかったわけじゃないけど、それ以上に極度の緊張があった」と語っている。かくして、優勝候補筆頭との太鼓判を押してもらった世論に背を向けるかのように、本命のダークホースの敗退がここで決まった。 対するボカ・ジュニオールスは、FWテベスらがいた昨年とは異なったチーム編成ながら、アルフィオ・バシーレ監督の下、チーム一丸となって戦ったことがこの結果に結びついた。勝利に貪欲だった彼らの中でも、とりわけ活躍が際だっていたのは、アルゼンチン代表にも名を連ねているGKロベルト・アボンダンシエーリと、屈強なセンターバックであるDFローランド・スキアービら、ベテラン勢だった。選手の顔ぶれが変わり、大舞台に慣れていない若手主体のチームとなったボカが、2年連続でスダメリカーナ決勝にまで足を運べたのは、百戦錬磨のベテランの“経験”によるものが大きかった。国内リーグとのかけもちの中でも納得のいく結果を出したボカ。この勢いを大事に、連覇を狙うはずだ。 写真; 59分、決勝点となる貴重なゴールを決めたDFローランド・スキアービ ( ボカ ) 。
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