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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

これぞ、エメルソン・レオンの仕事術。 楽天社長に宿る後悔の念は…?
第42節 パウメイラス 3-2 フルミネンセ

 ブラジル全国選手権は、12月4日に最終節 ( 第42節 ) が行われた。サンパウロのエスタジオ・パルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×フルミネンセ は、終了間際で逆転に成功した5位のパウメイラスが、フルミネンセを抜いて4位に浮上。来年のコッパ・リベルタドーレス出場権を手中におさめた。

 試合は、力の拮抗したクラブ同士の好ゲームになった。パウメイラスが18分に先制したその3分後には、FWベトのシュートの跳ね返りをFWトゥッタが頭で押し込んでフルミネンセが同点に追いつくなど、両者がつくった決定機の数も、ボール支配率もほぼ互角の展開だった。後半、先にチャンスをつくったのはパウメイラスだった。49分にFWマルシーニョがMFジュニーニョ・パウリスタの2人でシュートまで持っていったが、これはゴールポストに阻まれた。運も味方したフルミネンセは、68分に中盤でボールを受けたMFアロウカが放ったミドルシュートがゴールネットを揺らし、逆転に成功。しかし、74分に同点としたパウメイラスは、80分にMFアロウカのゴールで逆転に成功。パウメイラスが、ホームで有終の美を飾った。

 パウメイラスは今季、中盤にMFジュニーニョ・パウリスタ ( 元ブラジル代表 ) を、前線にはFWマルシーニョ ( 元サンカエターノ ) と主力で補強。リーグ序盤まったくもって調子の出なかったチームは、怒濤の巻き返しを成功させ、狙っていた4位の座を手中におさめた。これで、昨年に続くリベルタドーレス出場権を得た唯一のクラブにもなったパウメイラス。最大の功労者は、ヴィッセル神戸解任直後すぐさま監督に就任したエメルソン・レオン氏の存在である。就任から11戦無敗とチームを再生させたレオンの手腕を見逃すわけにはいかない。
 奇しくも、クビをきった監督が別のクラブで及第点以上の結果を出した。自らが運営するクラブを1部に残すことができず、ウイングスタジアムで涙を流してサポーターに頭を下げた楽天の三木谷社長は、ナビスコカップの不振だけでレオン氏のクビを切ったことをどれほど後悔しているだろうか。彼の胸の内が気になるところだ。

 フルミネンセは、FWホマーリオ ( 現バスコ・ダ・ガマ ) 、FWエジムンド ( 今季はフィゲイレンセ ) らベテランに依存した昨年とは打って変わり、FWトゥッタ、DFガブリエウら若手主体のチームに作り替えたことで、まずリオ・デ・ジャネイロ州選手権を制覇。さらにブラジレイロンでも最後まで上位を維持してきた。その戦いぶりは見事だった。しかし、最後の最後で悲願のリベルタドーレス出場権を逃してしまったことを思えば、決して100%納得のいく結果でなかったことは想像に難くない。5位に転落し、来年もスダメリカーナへの出場が決まったフルミネンセ。超えられなかった壁を越えるために必要なものは、勝負強さか。チームの、さらなる強化が求められる。

 写真; 州選手権から主力として活躍したMFジュニーニョ・パウリスタ ( パウメイラス / 写真左 ) 。元ブラジル代表の誇りを胸に、チームを引っ張った。


ブラジル全国選手権 2005 第42節 (4/12/2005)
パウメイラス 3-2 フルミネンセ
マルコス GK クレーベル
アンドレ・クーニャ
ダニエウ
カルロス・ガマーラ
ルッシオ
DF ガブリエウ
ガブリエウ・サントス
イーゴリ
フアン
マルシーニョ・ゲレイロ
コヘーア
ジュニーニョ・パウリスタ
ジエーゴ・ソウザ
( ジオイーノ )
MF マルコン
アロウカ
ホーメウ
( ジュリアーノ )
ペトコヴィッチ
マルシーニョ
ワシントン
FW ベト
( ホドリーゴ・チウイ )
トゥッタ
( アドリアーノ・マグロン )
ワシントン 18
ジュニーニョ・パウリスタ 74
コヘーア 80
ゴール 21 トゥッタ
68 アロウカ
マルシーニョ・ゲレイロ イエロー
カード
アロウカ
ベト
ホドリーゴ・チウイ
主審; エーベル・ホベルト・ロペス
スタジアム; エスタジオ・パルケ・アンタルチカ ( サンパウロ )
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