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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

「命を捧げる」 クラブの優勝を目前に、デランテーロ語る。
アルゼンチン代表FWカルロス・テベスの会見内容

 ブラジル全国選手権で優勝に王手をかけている首位コリンチャンス。そのコリンチャンスに今季ゴールで貢献してきたFWカルロス・アルベルト・テベスが、地元ブラジルのメディアのインタビューに応じた。そこには、テベスの並々ならぬまっすぐな想いが詰まっていた。

 「我々コリンチャンスは今季、どのクラブよりも優勝を常に意識していたクラブだったと思う。そして、そんな思いは結果になっている。今までの努力を無駄にしないためにも、そしてゴイアスに来てくれるコリンチャーノのためにも、コリンチャンスは絶対に優勝しなければならない。チームを栄冠に導くために、命を捧げるつもりで試合に臨むつもりだよ」

 最終節が行われるゴイアスのエスタジオ・セーラ・ドウラーダには当日、7,000人を超えるコリンチャーノが詰めかけるとの憶測が強い。ちなみに、エスタジオ・セーラ・ドウラーダの収容人数はわずか5,000人。当然ながらスタジアムの外にサポーターが溢れかえる。その中には、たとえ試合が見られなくても、スタジアムの外からでも必死で応援すると発言するサポーターも多いという。彼らの心理は、先のワールドカップアジア最終予選で、無観客試合だったタイのスタジアム前まで足を運んで、試合を見られなくともスタジアムの外から選手たちに届く大きな声援を送り続けた日本代表の応援団「ウルトラス・ニッポン」のそれに限りなく近いものがある。テベスを初めコリンチャンスの選手たちは、そんな彼らの熱い思いに応えたいのであろう。

 ところで、先の水曜日に行われたチーム練習では前節からいくつかの変更が見られた。まず、MFエウトンに代わってMFブルーノ・オクタービオが紅白戦の主力側で出場。スタメン入りが濃厚である。そしてラテラウ ( サイドバック ) では、DFエドゥアルドの位置にコエーリョが、DFグスターボ・ネーリの位置にはエジソンが入るとの見込みが強い。コンディションが万全の選手をそろえたアントーニオ・ロペス監督の采配が功を奏するかどうかも見所のひとつだ。

 他の試合結果に依存することなく、引き分け以上で優勝が決まるコリンチャンス。遠く離れた日本では、首位セレッソ大阪が終了間際に勝利を落として優勝を逃す悲劇を受けた。アトレチコ・ミネイロが東京ヴェルディ1969と同じ轍を踏んだブラジル全国選手権。優勝戦線もまた、Jリーグになぞらえるか。そうはさせじとの気持ちで最終戦に臨むに違いない。

 写真; 優勝への意気込みを語ったFWカルロス・テベス ( コリンチャンス ) 。写真は試合中の様子。

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