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FIFA World Cup 2006 〜FIFAワールドカップ2006南米予選〜

突きつけられた残酷な現実… コロンビア、勝ち点1足りず予選敗退。
最終節 パラグアイ 0-1 コロンビア

 2006W杯の南米予選は、10月11日に第18節が行われた。パラグアイの首都アスンシオンのデフェンソーレス・デル・チャコで行われた パラグアイ×コロンビア は、ルイス・ガブリエル・レイのゴールでコロンビアが勝ち点3を獲得した。しかし、5位のウルグアイも勝利したため、勝ち点差1でウルグアイに及ばなかったコロンビアは最終順位6位が確定。コロンビアは本大会出場権を得られず、予選での敗退が決定した。

 試合は、勝たなければ後のないコロンビアが序盤から攻めに出た。彼らの執念は早くも実り、7分にFWルイス・ガブリエル・レイがゴールネットを揺らして、コロンビアが先制。その後もFWファン・パブロ・アンヘルやMFエルキン・ソトらが積極的にシュートを放つなど、気迫のこもったプレイで試合を進めた。ホームで無様な試合をするわけにはいかないパラグアイも、司令塔アクーニャを中心にFWネルソン・クエーバスらが得点のチャンスを作ったが、同点に追いつくことはできなかった。1-0 で試合はコロンビアが制した。だが、勝ち点でわずか1足りず、プレイオフ出場権を得られなかったコロンビアは、予選敗退が決定。試合に勝っても、コロンビア代表選手たちに笑顔はなかった。

 パラグアイは前節で予選突破を決めており、この日は顔ぶれを多少替えて試合に臨んだ。本大会で勝ち上がるには、サブメンバーの力も必要になるため、パラグアイは手を抜いていたわけではなかった。しかし、「この試合で勝って選手たちに自信をつけさせたい」 と語ったアニーバル・ルイス監督の期待むなしく、惜敗したパラグアイ。選手層の底上げがどこまでできるのか。それが、パラグアイがドイツで飛躍するための課題ではないだろうか。

 コロンビアは前節、同勝ち点のチリとの直接対決で勝ちきれず 1-1 で引き分けてしまった。そのため、この試合で勝ってもウルグアイの試合結果次第という「他力本願」の状態にあった。仮に前節で勝利していればコロンビアの合計勝ち点は26となり、ウルグアイを上回って5位を確定することができたのだ。結果的に前節の引き分けが最後に大きな影響を及ぼしたわけであり、コロンビアにとっては悔やんでも悔やみきれないだろう。この国が、カルロス・バルデラーマを擁した90年代前半の頃のような強さを取り戻すのは、いつの日か。ワールドカップ出場という大きな目標は、ウーゴ・ローダジェッガ、アリソン・オタルバーロら次世代に託すことになりそうだ。

 写真右上; 7分、ゴールを決めたFWルイス・ガブリエル・レイを抱擁するFWファン・パブロ・アンヘル ( 写真右 ) とMFエルキン・ソト ( 写真左 ) 。
 写真左下; 試合終了後、ウルグアイの勝利でプレイオフ進出の望みを絶たれたことを知り、うなだれるMF ( 写真右 ) ら。コロンビアにとってはあまりにも残酷な現実だった。


FIFAワールドカップ2006 南米予選 最終節 (11/10/2005)
パラグアイ 0-1 コロンビア
フスト・ビージャル GK ミゲル・アンヘル・ロドリゲス
フリオ・マンスール
フリオ・セーサル・カセレス
デニス・カニーサ
ホルヘ・ヌーニェス
( パウロ・ダ・シルバ )
DF アマラント・ペーレア
マリオ・ジェペス
イバン・コルドバ
オスカール・パッソ
クリスティアン・リベーロス
サルバドール・カバーニャス
( ダンテ・ロペス )
ホセ・モンティエル
ロベルト・アクーニャ
MF ジョン・エドゥイス・ビアファーラ
マレル・トレッソール・モレーノ
( ファビアン・バルガス )
ジョン・ハビエル・レストレッポ
エルキン・ソト
ネルソン・クエーバス
フリオ・ドス・サントス
( ホセ・カルドーソ )
FW ルイス・ガブリエル・レイ
( ワソン・レンテリーア )
ファン・パブロ・アンヘル
( サムエル・バネーガス )
ゴール 07 ルイス・ガブリエル・レイ
ネルソン・クエーバス イエロー
カード
アマラント・ペーレア
ジョン・エドゥイス・ビアファーラ
エルキン・ソト
主審; マリオ・ヘゼンジ ( ブラジル )
スタジアム; デフェンソーレス・デル・チャコ ( アスンシオン )
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