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Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜

大金だけでは破れない壁。二冠という偉大な目標、成らず。
準々決勝 2nd.Leg プーマスUNAM 3-0 コリンチャンス

 コッパ・スダメリカーナは、11月9〜10日に準々決勝の 2nd.Leg が行われた。メキシコの首都メキシコシティのエスターディオ・オリンピコで行われた プーマスUNAM×コリンチャンス は、3-0 でプーマスUNAMが快勝。2試合合計、4-2 でプーマスUNAMが準決勝に進出した。

 試合は、前半こそおとなしく進んだが、後半にプーマス側の猛攻が見られた。68分、スローインのボールを途中出場のMFマリオーニがペナルティエリア内で豪快にシュートを蹴って先制したプーマスUNAMが、87分にはMFレアンドロ・アウグストも決めてリードを2点差に広げると、後半ロスタイムにも再びMFマリオーニがトドメとなる一撃を突き刺して、後半だけで3点をゲット。3-0 で優勝候補コリンチャンスを下したプーマスUNAMが、悲願のベスト4を現実のものにした。

 プーマスUNAMは、後半から投入されたMFマリオーニがクラブ史上最高とも言える大仕事を演じてみせた。後半の45分間だけでコリンチャンスから2点をもぎとったマリオーニの活躍が試合の流れをプーマス側に引き寄せ、勢いに乗ったプーマスは敗退確実と言われたこの試合で見事な逆転劇を演じた。大規模な補強で南米最強といわれてきたクラブを下したことで、プーマスUNAM側もモチベーションはさらに上がることが予想される。とりわけ目立った選手はいないが、チームとしての完成度では非常に高いものを持ち合わせているプーマス。準決勝以降の彼らの動向に今、南米中の注目が集まっている。

 一方のコリンチャンスは、悲願の二冠という大きな目標を早くも打ち崩されてしまった。出場権すらなかったリベルタドーレスはさておき、MSI の多大な資金によるチーム大改造によってスダメリカーナとブラジレイロンの二冠も夢ではないとされたコリンチャンス。だが、この試合の大敗でスダメリカーナ敗退が確定。二冠の夢もここで閉ざされた。先週からやや調子の上がらないコリンチャンスだが、彼らに影を落としているのは他ならぬ、MFホージェルの戦線離脱にある。「ホージェルがいれば…」という思いが頭をよぎったというアントーニオ・ロペス監督だが、この日は好調のFWニウマールもFWテベスもピッチに出さなかっただけに、敗因はホージェル不在だけではない。大金をはたいてチームを改革した MSI だが、二冠という大きな目標はここで絶たれた。

 写真; 途中出場ながら2点をあげる活躍でチームに貢献したMFマリオーニ ( プーマスUNAM / 写真中央 ) は、フリーキックでトドメとなるゴールを突き刺した。


コッパ・スダメリカーナ 2005 準々決勝 2nd.Leg (9/11/2005)
プーマスUNAM 3-0 コリンチャンス
ベルナール GK ファービオ・コスタ
カストロ
ベロン
ベルトラン
ピネーダ
DF コエーリョ
( エドゥアルド )
ベトン
ウェスキリー
ホニー
( ウーゴ )
ガリンド
( マリオーニ )
パラシオス
レアンドロ・アウグスト
イニーゲス
( ロペス )
MF ウェンデウ
ブルーノ・オクタービオ
ファブリッシオ
カルロス・アウベルト
( デニウソン )
アイルトン
デ・ニグリス
( ホアキン・ボテーロ )
FW ジョ
ボボー
マリオーニ 68
レアンドロ・アウグスト 87
マリオーニ 91
ゴール
パラシオス
カストロ
ベロン
アイルトン
イエロー
カード
ウェンデウ
エドゥアルド
ファブリッシオ
主審; オラッシオ・エリソンド ( アルゼンチン )
スタジアム; エスターディオ・オリンピコ ( メキシコシティ )
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