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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

「あれはシミュレーションではなかった」 首位攻防戦での誤審を謝罪。
マルシオ・ヘゼンジ主審、試合後に誤審を認めて謝罪。

 先のブラジル全国選手権第40節 コリンチャンス×インテルナシオナウ の首位攻防戦の笛を吹いた主審のマルシオ・ヘゼンジ・ジ・フレイタス氏が試合後、MFチンガ ( インテルナシオナウ ) のシミュレーションと判定した場面について謝罪していたことがわかった。ところがGKファービオ・コスタ ( コリンチャンス ) は、誤審と批判したMFチンガを非難。この騒動は、もう一悶着起こりそうな気配を漂わせている。

 それは、73分のこと。後半試合の主導権を握り攻め込んでいたインテルナシオナウは、フリーのMFチンガがドリブルでペナルティエリア内に侵入。飛び出したGKファービオ・コスタと接触して転倒したMFチンガの転び方が、シミュレーションであったかなかったかという点が議論の対象になった。
 この試合はインテルナシオナウにとっては是が非でも勝つ必要があったのだが、MFチンガの退場で勢いを失ったため、逆転することはできなかった。ところがこの場面について、マスメディアなど周囲は一様に「チンガの退場がなければ、インテルの逆転勝利は充分可能だったはず」と口を揃えたため、問題化した。
 すると、主審のマルシオ・ヘゼンジ氏が試合後「あのとき、MFチンガのシミュレーションと判断したのは誤りだった」と謝罪したことで問題も大きくなってしまったのであった。

 ところが、一夜明けた11月21日。取材陣の前に姿をみせたGKファービオ・コスタ ( コリンチャンス ) が 「なんだか騒がれているみたいだけど、主審は決して誤審なんかしていないと思う。MFチンガがシミュレーションをしたかどうかはよくわからないけど、転んだ直後すぐ起き上がって主審にPKをアピールしていた姿を思い出すと腹立たしい。だから主審のジャッジにミスはなかったと思う」と、単刀直入にMFチンガを非難したことで、おさまりつつあった問題に再び火がついた。
 GKファービオ・コスタの主張はさらに続き、「確かにあのとき俺の脚はチンガと接触した。ボールを触れないと判断した瞬間、ぼくは脚を後ろにひっこめたし、故意でチンガに当たってはいない。もしあそこでPKの判定を下されたら俺が黙っていなかったと思うね。」と、コメントを残した。

 ちなみに、主審マルシオ・ヘゼンジ・ジ・フレイタス氏の審判について騒がれたのは、これが初めてではない。10年前 ブラジル全国選手権1995 の決勝 サントス×ボタフォゴ 戦でも勝敗を左右する疑惑の誤審があった。エジウソン・ペレイラ・ジ・カルバーリョ被告の八百長事件で審判への不信が高まっている今季、この問題も一筋縄ではいかないのかもしれない。

 写真; 取材陣の前に現れ、MFチンガを非難するGKファービオ・コスタ ( コリンチャンス ) 。

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