ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

終了間際の劇的弾! インテルナシオナウ、満を持して天王山へ。
第39節 インテルナシオナウ 1-0 ブラジリエンセ

 ブラジル全国選手権は、11月16〜17日に第39節が行われた。ヒオ・グランジ・ド・スウ州ポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×ブラジリエンセ は、優勝を狙うインテルナシオナウが後半ロスタイムの1ゴールで辛くも勝利。勝ち点を74に伸ばして、ようやく首位コリンチャンスを射程距離にとらえた。

 試合は、対照的な立場にある両者が、気迫でぶつかりあう真剣勝負になった。35分、左サイドでボールを受けたFWハファエウ・ソービス ( インテルナシオナウ ) が、ドリブルでDFデーダを抜いてシュートを放ったが、ボールは枠を逸れてゴールならず。前半ロスタイムにもインテルナシオナウは、MFアレックス・ハファエウがフリーキックでゴールを狙ったが、得点は奪えなかった。ところが、0-0 のまま引き分けに終わるかと思われた後半ロスタイム、ペナルティエリア内でボールを受けたMFマルシオ・モッソーロが相手キーパーの動きを見極めて逆サイドにゴールを決め、最後の最後でインテルナシオナウが貴重な勝ち点3を手に入れた。

 インテルナシオナウは、前節でサントスを下した勢いがこの日はなく、下位に低迷するブラジリエンセ相手に攻めあぐねた。試合途中に首位コリンチャンス敗退の吉報が届いたことがプラスに作用したかどうかは定かでないが、終了間際のゴールで勝ち点3を積み上げたインテルナシオナウは、首位との勝ち点差を3にまで縮めた。首位の座まであと一歩。インテルナシオナウは次節、首位コリンチャンスとの直接対決で3点差以上の勝利をあげると、首位に浮上する。

 対するブラジリエンセは、残り試合を全て勝たなければならない危機に瀕している。低迷する中でMFマルセリーニョ・カリオカ ( 元ガンバ大阪 ) だけが一人気を吐いたが、努力は実を結ばなかった。頼れるベテランの年齢層は高く、台頭すべき若手は成長がまだ足りず。最も中途半端な状態のチームは、この敗戦で最下位に転落した。今年昇格したばかりのクラブは、MFバンペッタ、MFマルセリーニョ・カリオカらブラジル代表経歴のあるベテランにチーム飛躍を託したが、成功の日を見ないまま降格しそうだ。現時点ではまだ降格確定ではないが、次節を9点差以上で勝たなければ降格が決まるブラジリエンセ。1部残留の道は険しすぎる。

 その他の試合では、サンパウロを破ったゴイアスが3位に浮上。リベルタドーレス出場権をあきらめていない5位のパウメイラスも勝利した。下位では、16位フラメンゴから21位アトレチコ・ミネイロまでの6チームが揃って勝利。2部降格の危機に瀕したクラブたちの、勝利への執念が結果に現れた一節であった。

 写真; 終了間際の劇的な決勝弾をアシストしたMFガビラン ( 6番 ) と、インテルナシオナウのチームスタッフら。


ブラジル全国選手権 2005 第39節 (16/11/2005)
インテルナシオナウ 1-0 ブラジリエンセ
クレーメル GK エドゥアルド
エウデル・グランジャ
エジーニョ
エジグレ
ジョルジ・ワグネール
DF デーダ
デーマ
ジャイロ
マルシオ・カレッカ
( カッシオ )
ガビラン
チンガ
ペルジゴン
( イアルレイ )
ヒカルジーニョ
( マルシオ・モッソーロ )
MF ジーダ
バンペッタ
イラニウド
サウビーノ
ハファエウ・ソービス
フェルナンドン
FW マルセリーニョ・カリオカ
イーゴリ
( ジウ )
マルシオ・モッソーロ 91 ゴール
チンガ イエロー
カード
イラニウド
主審; エーデル・ホベルト・ロペス
スタジアム; エスタジオ・ベイラ・ヒオ ( ポルト・アレグレ )
ブログサイトマップ