Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 7年分の雪辱を形に。怒涛のゴールラッシュでコリンチャンス圧勝!
第37節 コリンチャンス 7-1 サントス
ブラジル全国選手権は、11月5〜6日に第37節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×サントス は、FWテベスのハットトリックを含む計7得点と攻撃陣が爆発したコリンチャンスが、昨年の優勝チームを粉砕した。 試合は、首位を走るコリンチャンスのゴールショーになった。試合開始からわずか1分でMFホジネイがいきなり先制点をあげ、19分にはMFホジネイのパスを受けたFWテベスがフリーでシュートを決めると、ここからコリンチャンスの怒涛の攻撃が幕を開けた。36分、DFホジェーリオのマークをあっさりと振り切ったFWテベスが追加点をマークすると、52分にFWニウマールのパスに合わせてゴールを決めた。テベスは、コリンチャンス移籍後初のハットトリックを、重要な一戦で記録した。その後も、FWニウマールが2点、終了間際にMFマルセーロ・マットスもゴールをあげて、コリンチャンスは合計7点を獲得。サントスに何もさせず、圧勝した。 コリンチャンスは前節、MFホージェルを欠いてクルゼイロに惜敗したことで足止めを食らっていた。しかし、その負けが幸いにも良い方向に表れた。2位以下に少し差を詰められたことで危機感を募らせたイレブンは、長年苦手としてきたサントスから7点を奪取して快勝した。コリンチャンスがホームでサントスに勝ったのは1998年以来のこと。この日は、7年分の雪辱を晴らすに充分な結果を残し、そして長いジンクスを打ち破った記念日とも言えるだろう。MFホージェルこそ戻ってこないが、テベスやニウマールなど攻撃陣の爆発もあり、この勝利を契機にコリンチャンスの勢いはこれから加速することが予想される。栄えあるブラジレイロン優勝に向けてひた走るコリンチャンス。最高のフィナーレまであと少しだ。 対するサントスは、屈辱の一言では言い表せないほどの歴史的な大敗を喫してしまった。八百長対象再試合で退場処分を食らっていたGKサウロが戦列に復帰したが、DFアリソンら最終ラインのお粗末なポジショニングなどで自滅した形のサントス。クラシコでの7失点は、チームに暗い影を落とす赤っ恥の結果である。この時点で断言するのは時期尚早かもしれないが、サントスの連覇は事実上不可能になった。すでに、MFボービオ、DFレオ・リーマらを解雇し、サンパウロからGKホージェルを獲得するなど、首脳陣は来季に向けた行動を起こしており、チームはすでに分解状態。今季に目を向けていないチームが、クラシコで勝てるはずなどない。 その他の試合では、2位インテルナシオナウが勝ち点3を追加して引き続きコリンチャンスを追走。3位フルミネンセ、4位ゴイアスもそれぞれ勝利を飾っている。降格圏内ギリギリの名門フラメンゴとバスコ・ダ・ガマはそれぞれ勝利して、勝ち点を伸ばした。一方、ゴイアスに敗れた最下位のアトレチコ・ミネイロには、2部降格の悪夢が確実に忍び寄っている。
写真右上; 36分、均衡を破る2点目をあげたFWカルロス・テベスに飛びつき、大喜びするコリンチャンスの選手たち。
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