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Primera Liga Argentina 2005/2006 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜

エル・スーペルクラシコに華無けり。フルチの誤審にリーベル泣けり。
前期第11節 リーベル・プレート 0-0 ボカ・ジュニオールス

 アルゼンチン1部リーグは、10月14,16日に前期リーグの第11節が行われた。ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた「エル・スーペルクラシコ」 リーベル・プレート×ボカ・ジュニオールス は、両者ともにゴールネットを揺らすことはできず、0-0 のスコアレスドローに終わった。

 試合は、互いの気迫とは裏腹に、結果の伴わない空回り状態が終始続いた。選手それぞれの動きの質ではボカが勝っていたが、押していたのはリーベルだった。だが、MFビクトール・サパータやMFマルセーロ・ガジャルドから細かいパスで攻撃を組み立てるも、FWモンテネグロに消える時間帯が多く、クロスもことごとくクリアされるなど、最後の詰めが甘かった。対するボカは、好調のFWロドリーゴ・パラシオ、FWマルティン・パレルモの2枚で先制点を狙いに行ったが、こちらもまた最後の詰めが甘く、ゴールを割るには至らず。後半、疲れの見えたボカの守備陣がペナルティエリア内でファウルを犯す場面が2度ほどあったのだが、これに対して主審のラファエル・フルチが笛を吹かず、スタンドから強烈なブーイングが飛び交うなどがあった。しかし、今季最初のエル・スーペルクラシコにそれ以上の見所はなく 0-0 で閉幕。リーベルは、誤審のせいで勝利をつかみそこねてしまった。

 リーベル・プレートは、今季は開幕から全く振るわず、勝ち点14の13位と低迷の一途をたどっている。シーズン開幕前に行った選手の大幅入れ替えが裏目に出てしまった格好となり、マスケ、ルチョ、サラス、アメーリ、トゥッシオら主力を次々に手離したチームは弱体化を余儀なくされた。スダメリカーナでもコリンチャンスに土をつけられ、レオナルド・アストラーダ監督が更迭されるなど、現在のリーベルは散々な状態である。前期に限って言えば優勝はほぼ不可能に近いが、後期に巻き返しを図るためには前期の残り試合で1つでも多く勝ち点を積み上げておかなければならない。

 対するボカ・ジュニオールスは、宿敵リーベルを尻目に好調を持続し、現在リーグ首位に君臨している。こちらはリーベルよりも一足先に低迷を経験し ( 昨季は前期8位、後期15位でリベルタドーレス出場権を逃す ) 、強い危機感をもって補強を行ったのが功を奏した。FWロドリーゴ・パラシオやMFダニエル・ビロスなど即戦力として使える人材を獲得したボカは、昨シーズンとは一変。前期のリーグ優勝はもちろん、スダメリカーナ連覇の可能性も残されている。ボカの黄金期は再びやってくるのか、今後の彼らに注目が集まる。

 その他の試合では、アルヘンティノス・ジュニオールスが格下相手に敗れて3位に転落。代わって、ベレス・サルスフィエールが2位に浮上した。また、ヒムナシ・ラ・プラータ、インデペンディエンテなど古豪が今季は比較的好調だ。一方で、ラシン、キルメス、ニューウェルスなど昨季上位につけた3者はともにホームで黒星を喫し、リーベルよりもひどい低迷に苦しんでいる。

 写真; 主審の不可解なジャッジに対して激しく抗議するMFマルセーロ・ガジャルド ( リーベル ) 。


アルゼンチン1部リーグ 2005-2006 前期 第11節 (16/10/2005)
リーベル・プレート 0-0 ボカ・ジュニオールス
ヘルマン・ルクス GK ロベルト・アボンダンシエーリ
クリスティアン・アルバレス
レアンドロ・タラモンティ
レアンドロ・フェルナンデス
フェデリコ・ドミンゲス
DF ホセ・マリア・カルボ
ローランド・スキアービ
ダニエル・ディアス
ファン・クルポビエッサ
アンドレス・サン・マルティン
ホナタン・サンターナ
ビクトール・サパータ
マルセーロ・ガジャルド
( ガストン・フェルナンデス )
( オスカール・アウマーダ )
MF セバスティアン・バタグリア
( ディエーゴ・カーニャ )
フェルナンド・ガーゴ
ダニエル・ビロス
フェデリコ・インスーア
( ネリ・カルドーソ )
ダニエル・モンテネグロ
( グスターボ・オベルマン )
ラダーメル・ファルカオ・ガルシア
FW ロドリーゴ・パラシオ
( マルセーロ・デルガード )
マルティン・パレルモ
レアンドロ・フェルナンデス
マルセーロ・ガジャルド
レアンドロ・タラモンティ
イエロー
カード
ダニエル・ディアス
ローランド・スキアービ
マルティン・パレルモ
主審; ラファエル・フルチ
スタジアム; エル・モニュメンタル ( ブエノスアイレス )
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