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Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜

退場者3名に暴動…荒れ狂うベイラ・ヒオ。インテルナシオナウがベスト8進出!
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg インテルナシオナウ 1-1 ロサーリオ・セントラル

 コッパ・スダメリカーナは、9月28〜29日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Legが行われた。ブラジルはヒオ・グランジ・ド・スウ州のポルト・アレグレにあるエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×ロサーリオ・セントラル は、1-1 で引き分けた。この結果、2試合合計 2-1 で、インテルナシオナウが昨年に続いてベスト8進出を果たした。

 試合は、両者とも守備に重点を置き相手の出方をうかがう慎重な立ち上がりで始まった。決定的な場面も少なく、前半に場内が最も湧いたのは、36分にMFチンガが攻めあがったときだけだった。後半になってようやく試合が動いた。52分にFWグスターボ ( インテルナシオナウ ) がペナルティエリア内で倒されてPKを与えられると、これをMFジョルジ・ワグネールが豪快に蹴りこんでインテルナシオナウが先制した。しかし、その5分後にDFヘルマン・リバローラのゴールでロサーリオ・セントラルが同点に追いついたが、ロサーリオ・セントラルはその後レッドカードを2枚もらって自滅。終わってみれば、インテルナシオナウにとっては比較的楽な90分であった。

 インテルナシオナウは、昨年のスダメリカーナ・ベスト4の実績をひっさげ、かつ今年のブラジル全国選手権でも首位と好調を持続しながら今回の大会にも臨んでいる。しかし、時折攻撃にちぐはぐな部分が見られるなど、足首の負傷で戦列を離れているFWフェルナンドンの不在の影響が少なからずあるようだ。だが、それでもGKクレーメル、FWハファエウ・ソービスらを軸に「勝てる試合」を演じられるあたりは、チームの好調ぶりを顕著に表現している。2年連続のベスト4へ、そして念願の優勝へ、インテルナシオナウの快進撃はまだまだ終わりそうにないだろう。

 ロサーリオ・セントラルは、アウェイゴールを許して破れた 1st.Leg のツケがまわってきた形となり、スダメリカーナ敗退を余儀なくされた。57分に同点とし、あと1点奪えばベスト8の道が開けていたのに、DFリバローラが線審への暴言などでレッドカードを食らい、さらにはサポーターが暴動を起こすなど、自ら破滅の道を選んでしまった感の否めないロサーリオ・セントラル。選手、そしてサポーターに精神的な成長が見られなければ、今よりさらに上を目指すことは難しいのではないか。


 この対戦で勝ち上がったインテルナシオナウは、10月26日に準々決勝の 1st.Leg を戦うことが決定した。相手は、アルゼンチンの強豪ボカ・ジュニオールス。事実上の決勝戦と称してもよいカードが、準決勝でも見られることとなった。

 写真右上; ロサーリオ守備陣の執拗なディフェンスに、ユニフォームを引っ張られて倒されるMFチンガ ( インテルナシオナウ / 赤ユニフォーム ) 。
 写真左下; 2人目 ( DFラミール・ファッシ ) の退場に猛反発し、スタンドで警官隊と衝突するロサーリオ・セントラルのサポーターたち。


コッパ・スダメリカーナ 2005 決勝トーナメント1回戦 1st.Leg (29/9/2005)
インテルナシオナウ 1-1 ロサーリオ・セントラル
クレーメル GK ファン・オヘーダ
エジグレ
インジオ
( ボリーバル )
エジーニョ
エウデル・グランジャ
DF リカルド・モレイラ
ローランド・ラルデス
ラミーロ・ファッシ
ヘルマン・リバローラ
ディエーゴ・ガビラン
チンガ
ペルジゴン
( ミケウ )
ジョルジ・ワグネール
MF パウロ・フェラーリ
ディエーゴ・カルガーロ
アンドレス・ディアス
( ロマン・ディアス )
マルコ・ルーベン
( パブロ・ビッティー )
ハファエウ・ソービス
グスターボ
( ウェリントン )
FW エミリアーノ・パパー
アレハンドロ・ビージャ
( ヘルマン・アレマンノ )
ジョルジ・ワグネール 52 ゴール 57 リバローラ
エジーニョ
チンガ
イエロー
カード
パウロ・フェラーリ
ディエーゴ・カルガーロ
アンドレス・ディアス
ディエーゴ・ガビラン レッド
カード
ヘルマン・リバローラ
ラミーロ・ファッシ
主審; マルティン・バスケス ( ウルグアイ )
スタジアム; エスタジオ・ベイラ・ヒオ ( ポルト・アレグレ )
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