Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 不調のサントスに一筋の光明?18日ぶりの勝利をクラシコで得る。
第33節 サンパウロ 1-2 サントス
ブラジル全国選手権は、10月22〜23日に第33節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サンパウロ×サントス は、成長著しい若手の活躍でサントスがクラシコを制し、10月4日以来実に18日ぶりに勝利をおさめた。 試合は、両者ともに様子をうかがう静かな立ち上がりを見せた。チャンスらしいチャンスは、右サイドを上がったDFパウロ・セーザル ( サントス ) がGKホジェーリオ・セーニ ( サンパウロ ) の正面に放った39分のみだった。両チームともに積極性が出てきたのは後半に入ってからだった。50分、左サイドでボールを受けたMFルシアーノ・エンリーキがクロスをあげると、これがMFヘナン ( サンパウロ ) の頭に当たって軌道が変わりゴールマウスへ吸い込まれた。公式記録はMFルシアーノ・エンリーキ ( サントス ) のゴールとして先制したサントスは、61分にもFWジェイウソンのゴールでリードを2点とした。モルンビーでのクラシコを落とすわけにはいかないサンパウロは、後半から出場したFWアモローゾ ( 元パルマAC / 元ブラジル代表 ) が70分にゴールを決めたが、あと1点が取れず。サントスがクラシコを制して、10月4日以来となる勝利をおさめた。 サンパウロは、前線に若手を起用したのがアダとなり、ホームでクラシコを落とす最悪の結果になってしまった。この日前線を張ったFWチアーゴ・ヒベイロは相手守備陣に何度もつぶされ、もう一人のFWクリスチャンはヘディングでいくつかシュートを放ってはいたが、彼もまた目立った活躍は見られなかった。後半にFWアモローゾを投入するも、最後まで主導権を握ることはできなかった。またDFシシーニョが依然本調子を取り戻せていないことも敗因のひとつと言えるだろう。 対するサントスは、久方ぶりの勝利をおさめることに成功。今月は突然の監督交代に始まり、FWルイゾン、MFジオバンニらベテランの出場停止処分と、チーム内のゴタゴタが続く中でようやく勝ち点3を手に入れた。この日は。10月4日以来勝てなくなっていたディフェンディング・チャンピオンは、この勝利で勢いを取り戻せるのだろうか。開いてしまった首位コリンチャンスとの勝ち点差14を、彼らはひたすら追い続ける。 その他の試合では、アウェイでブラジリエンセを破った好調ゴイアスが2位を堅守。3位インテルナシオナウがジュベントゥージに敗れて優勝戦線に遅れをとった。また、4位フルミネンセ、5位パウメイラスはそれぞれ引き分けた。降格争いでは、ボタフォゴに敗れたコリチーバが18位に転落し、降格圏内に落ちつつある。一方で、宿敵フラメンゴを破ったバスコ・ダ・ガマが残留へ向けて一歩抜けつつある。
写真右上; 61分に先制ゴールを決めたFWジェイウソン ( サントス / 写真左 ) と、ハイタッチを交わすFWバジーリオ ( サントス / 写真右 ) 。
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