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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 理不尽きわまりない首位陥落“事故”も、フェルナンドンが戦列に復帰。 第29節 インテルナシオナウ 2-2 フルミネンセ ブラジル全国選手権は、10月1〜2日に第29節が行われた。ヒオ・グランジ・ド・スウ州ポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×フルミネンセ は、フルミネンセが一時は逆転するも、86分にインテルナシオナウが同点に追いつき、勝ち点１ずつを分け合った。 試合は、好調を維持する者同士のハイレベルな攻防が展開された。スコアボードが動いたのは43分。細かいパスワークから最後はFWヘンテリアが右足を振り抜いてインテルナシオナウに先制点をもたらした。フルミネンセは前半こそチャンスに恵まれなかったが、後半に入ると徐々に自分たちのリズムで攻撃を組み立て、57分にFWホドリーゴ・チウイのゴールで同点とすると、77分にはDFイーゴリが相手最終ラインの裏にフィードすると、そこに走りこんだDFガブリエウがGKクレーメル ( インテルナシオナウ ) の動きを読んでシュートを決め、逆転に成功した。両チームのリズムの差からしてフルミネンセが勝ち点３を得ると思われたが、86分にMFジョルジ・ワグネールがゴールネットを揺らし、インテルナシオナウが同点として敗戦を免れた。 インテルナシオナウは、攻守ともに高いレベルを維持し、数節に渡ってブラジレイロンをリードしてきた。ところが、先の八百長事件の被害を被り、エジウソン・ペレイラ・ジ・カルバーリョ容疑者に笛を吹かれた第21節対コリチーバ戦 ( 3-2 でインテルナシオナウが勝利 ) が無効かつ再試合処分になったため、消化試合と勝ち点１試合分を一時的に剥奪され、数字上では首位を陥落したのである。この異例の事態にインテル側はSTJD ( ブラジル上級スポーツ裁判所 ) の判決に抗議する姿勢も辞さないとのこと。しかし、今のインテルナシオナウなら、再試合でコリチーバに再び勝って勝ち点３を取り戻すことは可能であると思われる。足首の負傷で戦列を離れていたFWフェルナンドンも、この試合から復帰しており、今回の首位陥落は杞憂に終わりそうである。 一方、逆転勝利が目の前にまで近づいていたフルミネンセにとっては、残念な引き分けになった。フルミネンセもまた、インテルと同様に同容疑者の八百長に振り回されて勝ち点３を剥奪されたチームのひとつ。理不尽な形で、コリンチャンスとゴイアスに先を越された形となったが、もしこの試合で勝てていれば、再試合の結果次第では首位浮上もありえた。それだけに、勝ち試合であったこの試合を勝ちきれなかったのは、非常に痛すぎる。チームの得点頭でもあるDFガブリエウの攻撃参加は、フルミネンセになくてはならないものではあるが、不要な失点を防ぐには、サイドバックの過剰なオーバーラップは決して褒められたものではないだろう。いっそのこと、ガブリエウは中盤以上に置いて、もう少し守備に意識を傾けられる選手をサイドバックに起用した方がよいのではないだろうか。 その他の試合では、アトレチコ・ミネイロを下したサンカエターノが降格圏内転落を免れて15位に浮上。21位フィゲイレンセは、最下位パイサンドゥに大敗して最下位に転落するなど、今節は下位同士でも熱い戦いが多かった。一方で、ネウシーニョ・バチスタ監督＋FWルイゾン＋FWクラウジオ・ピッチブウの新戦力を積極的に起用したサントスは、格下フォルタレーザを相手にスコアレスドロー。代わって、バスコ・ダ・ガマとの試合で勝ち点１を得たパウメイラスが５位に浮上している。 写真； MFアロウカ ( インテルナシオナウ / 写真右 ) の寄せをかわそうとするMFフェリッピ ( フルミネンセ ) 。
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