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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

このポールポジションは誰にも譲るな!コリンチャンス、たなぼたで暫定首位浮上。
第29節 コリンチャンス 3-2 ブラジリエンセ

 ブラジル全国選手権は、10月1〜2日に第29節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×ブラジリエンセ は、34分からのわずか8分間で3ゴールをたたき出したコリンチャンスが、ブラジリエンセの反撃を抑えて勝利をおさめ、暫定ながら首位に浮上した。

 試合は、ブラジリエンセがキックオフと同時に前線にボールを集めると、FWイーゴリが冷静に決めて、60秒にも満たないうちにブラジリエンセが先制した。立ち上がりの気の緩みを突かれた格好のコリンチャンスは、その後ボール支配率で上回ったが、早い時間帯で得点をあげることはできなかった。しかし、34分からコリンチャンスの怒濤の猛攻劇の幕が上がった。MFホージェルが相手キーパーの手をはじき飛ばす鋭い弾道のシュートで同点に追いつくと、その1分後にはコーナーキックをDFウェスキリーが決めて早々と逆転に成功。さらに42分にはMFホジネイのゴールで、コリンチャンスがわずか8分間で大逆転に成功した。ブラジリエンセも、1-3 とされた直後に1点を返したが同点に追いつくことはできず、コリンチャンスが勝ち点3を得た。

 コリンチャンスは、先の八百長事件でエジウソン・ペレイラ・ジ・カルバーリョ容疑者にからむ没収試合が2つもあった。だが、第16節の対サントス戦 ( 2-4 で敗北 ) 、第24節の対サンパウロ ( 2-3 で敗北 ) と、幸運かどうかはともかくとして勝ち点の剥奪を免れた。この日は、格下を相手に苦しみながらも勝利をあげることに成功し、晴れて首位奪還に成功。代替試合でクラシコ・パウリスタを再度2試合行わなければならなくなったのは辛いところだが、もしこの試合で1勝でもできれば、暫定でなく正式に首位の座に立てるかもしれない。コリンチャンスは、今回の八百長事件で何のマイナスも食らっておらず、むしろ「たなぼた」と表現してもよい幸運な出来事になった。

 対するブラジリエンセは、首都ブラジリアをホームとする新鋭のクラブチーム。体調を整えたMFバンペッタ ( 元ブラジル代表 ) が戦列に復帰した前節から2列目にバンペッタとMFマルセリーニョ・カリオカ ( 元ガンバ大阪 ) を並べる新しい布陣で試合に臨んでいる。この布陣によって中盤に安定感が出たブラジリエンセは、前節こそ勝ち点1を奪い、この日は負けはしたものの、コリンチャンスを相手に1点差まで迫るなど善戦した。現在、勝ち点29で20位 ( 降格圏内 ) と予断を許さない状況にはあるが、今後の出来次第では悲願の1部残留の可能性も十分残っている。可能性がある限り、残留に向けて全力を尽くしてもらいたい。

 写真; 43分にチーム3点目のゴールが決まって喜ぶFWテベスらコリンチャンスの選手たち。


ブラジル全国選手権 2005 第29節 (2/10/2005)
コリンチャンス 3-2 ブラジリエンセ
ファービオ・コスタ GK エドゥアルド
エドゥアルド
ウェスキリー
マリーニョ
エジソン
DF シモン
ジャイロ
( ウェリントン・ジーアス )
デーマ
マルシオ・カレッカ
マルセーロ・マットス
( ブルーノ・オクタービオ )
ファブリッシオ
ホジネイ
ホージェル
( カルロス・アウベルト )
MF デッダ
ピトゥーカ
バンペッタ
マルセリーニョ・カリオカ
テベス
ニウマール
FW アレックス・オリベイラ
イーゴリ
ホージェル 34
ウェスキリー 35
ホジネイ 42
ゴール 01 イーゴリ
43 アレックス・オリベイラ
エドゥアルド
マルセーロ・マットス
ファブリッシオ
イエロー
カード
バンペッタ
主審; ロウリーバウ・ジーアス・フィーリョ
スタジアム; パカエンブー ( サンパウロ )
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