Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 残留への希望膨らむ貴重な勝ち点。ホマーリオ、ゴールでチームに貢献。
八百長対象再試合 vol.2 バスコ・ダ・ガマ 1-0 ボタフォゴ
ブラジル全国選手権は、10月19日に八百長対象の公式戦再試合が行われた。リオ・デ・ジャネイロのサン・ジャヌアーリオで行われた第3節 ( 5月8日 ) の再試合 バスコ・ダ・ガマ×ボタフォゴ は、50分に決まったFWホマーリオ ( 元ブラジル代表 ) のゴールを最後まで守ったバスコ・ダ・ガマが、勝利をおさめて残留に向けて大きな一歩を踏み出した。 試合は、MFジョニウソンらが機敏な動きで攻めあがるなど、序盤はボタフォゴがボールを支配した。11分にはMFゼ・ホベルトのコーナーキックにFWアレックス・アウベスが合わせてゴールネットを揺らしたが、コーナーキックのボールが空中でエンドラインを割ったとの判定によってボタフォゴの先制ゴールは取り消された。前半主導権を握っていたのはボタフォゴだったが、得点は生まれることなく後半に突入した。幸運にも恵まれ前半を切り抜けたバスコ・ダ・ガマは、後半開始早々から攻め上がると、MFアベージのパスを受けたFWホマーリオが、ドリブルで最終ラインを強引に突破。ゴール隅を狙ったFWホマーリオのシュートは、ゴールポストに一度当たってゴールマウスに吸い込まれた。その後はボタフォゴに何度も攻められたバスコ・ダ・ガマだったが、ベテランのあげた1点を死守して勝利した。 バスコ・ダ・ガマは、「本来のスケジュール」では 0-1 でボタフォゴに敗れていた。しかし、その負け試合を取り消され、再び行われた同じ対戦で見事に勝利。ここで得た勝ち点3は、降格圏内にそわそわしているバスコにとって、非常に大きな意味をもつことになりそうだ。この日はMFアベージの活躍も光っていたが、やはり勝利の最大要因はFWホマーリオ ( 元ブラジル代表 ) に尽きるだろう。すでに38歳と年齢的な衰えによる持久力やスピードの低下は隠せないが、柔軟なボールタッチやキレのあるドリブルは依然健在。ピッチ外で問題を起こさなければ、ホマーリオはフットボール界の良き手本である。 ボタフォゴは、八百長事件によって取り消された勝ち点3を取り戻すことに失敗してしまった。「本来のスケジュール」で行われた同試合の頃の彼らには勢いがあり、同対戦でも元バスコのFWアレックス・アウベスのゴールで勝っていた。この日は、FWホマーリオに許した1点を除けば、GKマシュは随所にファインセーブを連発。DFハファエウ・マルケスら最終ラインも及第点を与えられるだけの仕事をしていた。FWアレックス・アウベスのゴールが微妙な判定で取り消される不運もあったが、この日の敗戦はもったいないとしか言いようがない。 写真; 50分に素晴らしいゴールを決めたFWホマーリオ ( バスコ・ダ・ガマ / 写真中央 ) が、スタンドのサポーターに向かってアピール。
Partidos 〜試合結果〜 八百長対象再試合 vol.2 ( 2005年10月19日 )
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