FIFA World Cup 2006 〜FIFAワールドカップ2006南米予選〜 歓喜と興奮に酔うアスンシオン。パラグアイ、アルゼンチンを撃破!
第16節 パラグアイ 1-0 アルゼンチン
2006W杯の南米予選は、9月3〜4日に第16節が行われた。パラグアイはアスンシオンのエスターディオ・デル・チャコで行われた パラグアイ×アルゼンチン は、FWロッケ・サンタクルスのあげた1点を最後まで守ったパラグアイが、アルゼンチンを相手に大きな勝利をあげた。W杯予選でパラグアイがアルゼンチンを下したのは、歴史上初の快挙だった。 試合は、勝ち点を欲する強い気持ちによって動いた。持ち前の高い守備力でアルゼンチンの攻撃を寸断したパラグアイは、16分にカウンターからゴール前に持ち込むと、FWロッケ・サンタクルスがルーズボールを左足のアウトサイドで決めて先制。その後もFWネルソン・クエーバスらを投入するなどして、攻撃的な姿勢を崩さなかったパラグアイが、重要な勝ち点3を獲得した。W杯への出場を賭けた側とすでに達成している側とのモチベーションの差は、明白だった。 パラグアイは、順位こそ4位とW杯出場圏内にあるが、5〜6位との勝ち点差はわずか1。決して安泰と言える位置にはいない。残り試合でどれだけ勝ち点を重ねられるかが運命を左右する。それゆえに、この試合でアルゼンチンから勝ち点3を奪えたことには、非常に大きな意味がある。少しずつではあるが、パラグアイのドイツ行きが現実味を帯びてきた。 アルゼンチンは、今後のアルゼンチンは、誰に出場機会が与えられ、そしてペッケルマンに気に入られるだけの活躍をいかに見せつけられるかが大事なのだ。つまり、敵は相手チームでなく、代表の中にいるわけだ。誰もが出たいと願うワールドカップを控えれば、選手同士のポジション争いがメインになってくるのも当然の話である。セレソンにも負けず劣らず層の厚いアルゼンチンでは、ポジション争いを中心に動いていくだろう。しかし、だからと言って、それが公式戦で手を抜いてもよい理由にはならない。
写真右上; 値千金の決勝点にもなった先制ゴールをあげたFWロッケ・サンタクルス ( パラグアイ ) 。南米屈指の男前が世界の檜舞台に立つ可能性が、徐々に高まってきた。
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