FIFA World Cup 2006 〜FIFAワールドカップ2006南米予選〜 日に日に進化する攻撃的戦術。エクアドル、予選突破まであと1勝!
第16節 ボリビア 1-2 エクアドル
2006W杯の南米予選は、9月3〜4日に第16節が行われた。ボリビアは首都ラ・パスのエスターディオ・エルナンド・シーレスで行われた ボリビア×エクアドル は、FWアウグスティン・デルガードの2ゴールで、エクアドルが3位の座を堅守。予選突破まで、あと1勝に迫った。 試合は、富士山の頂上付近と同じ標高3,650m という、酸素の薄い街で行われたが、試合を支配したのはアウェイのエクアドルだった。8分にFWアウグスティン・デルガードが先制点をあげると、その後も幾度となく相手守備陣を困惑させる攻撃を展開。41分にはDFドイレ・バーカ ( ボリビア ) に決められ 1-1 とされたものの、49分に再びFWアウグスティン・デルガードがゴールを決めてリードを奪った。すでに予選敗退が確定しているボリビアは、エクアドルにとって敵ではなかった。 ボリビアは、ブラジルやアルゼンチンをも呑み込んだ「地の利」を生かしきれなかった。DFラルデスやFWホアキン・ボテーロら主力を揃え、かつ高い勝率を誇る首都ラ・パスでのホームゲームということもあり、ボリビアにも戦う意欲は充分感じられた。だが、この日は相手が悪かった。日頃から標高約2,800mの首都キトを舞台に戦っているエクアドルにとっては、ラ・パスの標高も恐るるに足らずだったのだ。 エクアドル代表の面々は、標高を苦にしない強靭な肺でボリビアに土をつけた。南米予選で3位につけている彼らは、予選突破をより身近なものにすべく、アウェイにもかかわらず攻撃的な布陣で臨んだ。サイドバックが本職のDFネイセル・レアスコを中盤の左サイドに置き、そしてボランチにして高い得点力を誇るMFエディソン・メンデスを前線で起用。結果、この采配は最高の結果をもたらす一因にもなった。試合を重ねるたびに攻撃の幅を広げていくエクアドル。ドイツへの切符に、また一歩近づいた。 この結果、勝ち点を26に伸ばしたエクアドルは、次節の結果次第でワールドカップ本大会の出場権を手にすることができる。南米予選も佳境に入ってきた。 試合終了後、ルイス・スアーレス監督と抱き合いながら勝利を喜ぶFWアウグスティン・デルガード ( エクアドル ) 。
|