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FIFA World Cup 2006 〜FIFAワールドカップ2006南米予選〜

首都を湧かせた黄金のカルテット。世界王者もワールドカップ出場決定!
第16節 ブラジル 5-0 チリ

 2006W杯の南米予選は、9月3〜4日に第16節が行われた。ブラジルは首都ブラジリアのエスタジオ・マネー・ガリンシャで行われた ブラジル×チリ は、FWアドリアーノのハットトリックなどで、5-0 とブラジルが快勝。アルゼンチンに続いてワールドカップ本大会の出場権を手に入れた。

 試合は、セレソンが織り成す攻撃陣による華麗なゴールショーになった。終始攻め続けたブラジルは、11分にコーナーキックをDFフアンが合わせて先制すると、21分にはFWホビーニョが飛び込んで2点目。26分と29分にはFWアドリアーノが立て続けに2点を奪取し、開始30分で4点ものリードを奪った。ゴール劇場はまだ終わらず、後半ロスタイムにもFWアドリアーノが左足を振りぬいて見事ハットトリックを達成。5-0 でチリを粉砕した。

 ブラジルは、出場停止のMFホナウジーニョ・ガウーショ ( バルセロナ ) に代わって、FWホビーニョ ( レアル・マドリー ) が10番をつけて先発で出場。そのホビーニョは10番ならではのプレイこそなかったものの、2列目としては合格点に値する素晴らしいプレイを披露した。あるときは相手の寄せに動じずパスを通し、またあるときは得意のジンガを交えたドリブルで相手を翻弄。21分にホビーニョがあげたゴールは、FWアドリアーノから、MFカカー、FWホナウドとつないだボールを最後にホビーニョが押し込んだ、非常にスペクタクルな攻撃だった。それは、黄金のカルテットの「新しい形」が生まれた瞬間でもあったのである。セレソンの層が厚いことを、改めて世界中に見せつけた90分だった。

 チリは、最後まで試合の主導権を握ることができず、後手後手の展開を強いられた。前線の人手不足は否めず、自ずと守備的な布陣をとらざるをえなかったチリ代表。英雄のFWマルセーロ・サラスの長期離脱の影響が、如実に表われた試合になった。まだ予選は2試合を残しているが、この日のような調子では、つかみかけたW杯出場の可能性も潰えてしまうだろう。チームの建て直しは、今から間に合うのだろうか。

 この勝利でドイツ大会の出場権を手にしたブラジル代表。来年もまた、カナリア軍団の華麗なスペクタクルに世界中が驚愕するに違いない。

 写真右上; 後半ロスタイムにハットトリックを達成したFWアドリアーノ ( 写真下 ) 。後半から2トップの一角を担ったFWホビーニョは、アドリアーノの肩に飛び乗って彼を祝福した。
 写真左下; 21分にゴールを決めたMFホビーニョと、彼とともに嬉しそうな表情を浮かべるMFカカー ( ACミラン / 写真左 ) 。


FIFAワールドカップ2006 南米予選 第16節 (4/9/2005)
ブラジル 5-0 チリ
ジーダ GK ネルソン・タピア
カフー
ルッシオ
フアン
ホベルト・カルロス
( ジュニーニョ・ペルナンブカーノ )
DF パブロ・コントレラス
( アクーニャ )
フエンテス
ロハス
エメルソン
( ジウベルト・シウバ )
ゼ・ホベルト
カカー
ホビーニョ
MF アルバレス
クラウディオ・マルドナード
ロドリーゴ・メレンデス
ダビ・ピサーロ
ロドリーゴ・テージョ
( ペレス )
アドリアーノ
ホナウド
( ヒカルジーニョ )
FW ピニージャ
( ヒメーネス )
ルービオ
フアン 11
ホビーニョ 21
アドリアーノ 26
アドリアーノ 29
アドリアーノ 92
ゴール
アドリアーノ イエロー
カード
ロドリーゴ・メレンデス
主審; カルロス・アマリージャ  ( パラグアイ )
スタジアム; エスタジオ・マネー・ガリンシャ ( ブラジリア )
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