Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜 静まり返ったエル・モニュメンタル… コリンチャンスがベスト8進出! 決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg リーベル・プレート 1-1 コリンチャンス コッパ・スダメリカーナは、9月28〜29日にブラジルとアルゼンチンで決勝トーナメント1回戦の 2nd.Leg が行われた。ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた リーベル・プレート×コリンチャンス は、後半ロスタイムのDFマリーニョのゴールで同点に追いついたコリンチャンスが、負け試合を引き分けにもちこんだ。この結果、2試合合計 1-1 、アウェイゴール倍付けによってコリンチャンスが準々決勝に駒を進めた。 試合は、ホームの大歓声を背にリーベルが序盤から攻勢に出た。14分、左からのクロスにMFホナタン・サンターナが合わせて先制したリーベルは、その後もFWオベルマン、FWサンブエッサらが積極的に追加点を狙いにいくなど、コリンチャンスのゴールマウスを何度も脅かした。後半、DFグスターボ・ネーリ ( コリンチャンス ) のハンドを見逃した審判に対して、リーベル側が詰め寄る緊迫した場面もあったが、どちらも相手キーパーの好守に阻まれゴールが生まれなかった。時計は90分を過ぎ、エル・モニュメンタルの誰もがリーベルの勝利を確信した91分に、スコアボードが動いた。前線でボールを受けたFWテベス ( コリンチャンス ) のシュートがゴールポストに跳ね返されると、待ちかまえていたDFマリーニョが素早く反応して、身を投げ出してボールを押し込み、コリンチャンスが奇跡の同点劇を演出。1-1で引き分けた結果、アウェイゴール倍付けルールによってコリンチャンスがリーベルを退けて、ベスト8進出を果たした。 リーベル・プレートにとっては、悔やむに悔やみきれない敗退になってしまった。勝てば自動的に勝ち抜けることができた彼らは、90分を 1-0 とリードしていたが、試合終了直前の1失点によってすべてを壊された。失点直後に静まりかえったエル・モニュメンタルのスタンドからは、試合終了後に大ブーイングが鳴り響いた。だが、失点以上に悔やむべきは2点目を奪うことができなかったことにあるだろう。ファインセーブを連発したGKファービオ・コスタの前に、あと1点が奪えなかった。 コリンチャンスは、新監督アントーニオ・ロペス氏の元、最後まであきらめることなく粘り強く戦い抜いたことが大きな成果となった。最後の最後に生まれた同点弾は、DFマリーニョが決めたものではあるが、そのきっかけとなるシュートを放ったFWテベスのゴールだったと言っても過言ではない。ボカ時代からずっとリーベルを目の敵にしてきたテベスは、昨年のリベルタドーレス準決勝のときとは違って一枚もイエローカードをもらわない紳士的なプレイに徹していた。退場もなく交代もなく、最後までピッチでプレイしていたテベスの存在がコリンチャンスに勝利をもたらしたのであった。 この対戦で勝ち上がったコリンチャンスは、10月26日に行われる準々決勝 1st.Leg に挑むことが決まった。相手は、テ・ストロンヘス ( ボリビア ) ×プーマスUNAM ( メキシコ ) の勝者だ。 写真右上; 同点の足がかりとなるシュートを放ったFWテベス ( 10番 ) に飛びついて喜ぶFWカルロス・アウベルト ( 19番 ) 、MFホージェル ( 7番 / 左から2番目 ) らコリンチャンスの選手たち。
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