Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜 ウニベルシダー・デ・カトーリカ、終盤の逆転劇でベスト8進出一番乗り。
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg ウニベルシダー・デ・カトーリカ 3-2 DCユナイテッド
コッパ・スダメリカーナは、9月22日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Legが行われた。サンティアーゴのエスターディオ・ナシオナルで行われた ウニベルシダー・デ・カトーリカ×DCユナイテッド は、FWホルヘ・キンテーロのゴールで逆転に成功したウニベルシダー・デ・カトーリカが、3-2 で勝利。この結果、2試合合計 4-3 でウニベルシダー・デ・カトーリカが準々決勝進出を決めた。 試合は、長距離移動の疲れも見せないDCユナイテッドが序盤から積極的に攻めに出た。14分にFWクリスティアン・ゴメスの先制弾で相手の出鼻をくじいたDCユナイテッドは、26分には再びFWクリスティアン・ゴメスがポストに身体を強打しながら執念でゴールを奪い、2点のリードを奪った。勢いの差は歴然で、もはやカトーリカに勝利の可能性はないかと思われたが、その直後からカトーリカの猛攻が始まった。 38分にFWホルヘ・キンテーロがゴール前で粘ると、詰めていたMFエドゥアルド・ルービオが押し込んで1点を返したウニベルシダー・デ・カトーリカは終盤、78分にMFダリオ・コンカが、そして84分にはFWホルヘ・キンテーロが立て続けにゴールを奪い、2点のビハインドを覆す大逆転劇を演出。粘るDCユナイテッドを振り切ったウニベルシダー・デ・カトーリカが、ベスト8の一番手に名乗りをあげた。 ウニベルシダー・デ・カトーリカは、チリの名門クラブ。近年は国内最強を誇っているが、この日の序盤は中盤の連携がうまくいかず、相手の後手に回る苦しい戦いを強いられていた。そんな劣勢を跳ね返したのは、FWホルヘ・キンテーロだった。キンテーロは1アシスト1ゴールと大車輪の活躍で、チームを敗退の危機から救った。次の相手は、バンフィエール×フルミネンセの勝者になるが、キンテーロの活躍次第では勝ち抜ける可能性も充分ある。 DCユナイテッドは、サッカー不毛の地USAの首都ワシントンDCに本拠を構えるクラブ。メジャーリーグ・サッカーでは強豪と呼ばれる位置にある。このたび、スダメリカーナ史上初参加の北米勢となったが、残念ながら勝ち抜けはならなかった。だが、同軍には、FWホルヘ・キンテーロ、MFダリオ・コンカのアルゼンチン人選手を軸に、南米各国から惜しみなく選手を獲得。バランスのとれた補強ができている。これに懲りることなく、来年以降も南米のカップ戦に出場できるだけの活躍を期待したい。 この対戦で勝ち上がったウニベルシダー・デ・カトーリカは、10月19日に行われる準々決勝 1st.Leg に挑む。 写真; この日2点を叩き出したアルゼンチン人FWクリスティアン・ゴメス ( DCユナイテッド ) 。しかし、チームは終盤に逆転されて敗れた。
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