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Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜

“カトリーナ”にしてやられた経済大国、“カトーリカ”にはしてやられず。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg DCユナイテッド 1-1 ウニベルシダー・デ・カトーリカ

 コッパ・スダメリカーナは、9月13〜15日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Legが行われた。アメリカ合衆国の首都ワシントンDCのRFKスタジアムで行われた DCユナイテッド×ウニベルシダー・デ・カトーリカ は、1-1 で引き分けた。北米勢初のスダメリカーナ・デビュー戦となった同試合は、DCユナイテッドが終盤に同点に追いつき、次節に望みをつないだ。

 スダメリカーナの歴史上初めて北米で開催されたこの試合は、緊張からか序盤はDCユナイテッドの硬さが目立った。そして、そこを突いたウニベルシダー・デ・カトーリカは、自分たちのペースで試合をつくると、前半ロスタイムの48分にFWホルヘ・キンテーロスのゴールでリードを奪って前半を折り返した。後半も80分までスコアボードは動かず、カトーリカの勝利を誰もが予感した81分に試合が動いた。途中出場のMFフレディ・アドゥーを起点に右サイドから攻めあがったDCユナイテッドは、ゴール前のボールの処理をDFホセ・マリア・ブリュバシッチが誤ったところに、FWジャミル・ウォーカーが詰めて、同点に追いついた。最後まで試合を諦めなかったDCユナイテッドには、価値ある引き分けだった。

 DCユナイテッドは首都ワシントンDCをホームとするクラブ。この日はデビュー戦にしては悪くない試合内容だった。後半投入した選手で同点を演出したピーター・ノーワック監督の千里眼も褒められるべきものだったが、特筆すべきはGKニック・リーマンドであろう。この日マン・オブ・ザ・マッチに選出された守護神は、ファインセーブを連発して2点目の失点を許さなかった。超大型台風カトリーナに好きにされたアメリカだったが、DCユナイテッドは“カトーリカ”の好きにはさせなかった。

 一方のウニベルシダー・デ・カトーリカは、勝てたはずの試合を落としてしまったと言えるのではないか。同郷の強豪ウニベルシダー・デ・チリを破り、アリアンサ・アトレティコ ( ペルー ) にも余裕をもって勝利した彼らも、過密スケジュールがたたってか、選手の表情には疲れの色も見られた。今季から同杯では「北米大陸との行き来」を含めたピッチ外での調整が、試合に大きく影響しそうだ。

 次節、2nd.Leg は 9月22日にチリの首都サンティアーゴで行われる。

 写真; 貴重な同点弾の起点となったMFフレディ・アドゥー ( DCユナイテッド / 写真中央 ) が、チームメイトとともに喜ぶ。


コッパ・スダメリカーナ 2005 決勝トーナメント1回戦 1st.Leg (14/9/2005)
DCユナイテッド 1-1 ウニベルシダー・デ・カトーリカ
ニック・リマンド GK
ファクンド・エルペン
ブランドン・プリドー
( ジョン・ウィルソン )
ブライアン・キャロル
DF ホセ・マリア・ブリュバシッチ
ファクンド・インボデン
エロス・ペレス
マウリッシオ・センテーロ
アルベルト・アセベード
クリスティアン・ゴメス
ジョシュア・グロス
( フレディ・アドゥー )
デマ・コバレンコ
ブライアン・ダンホフ
ベン・オルセン
( ジャミル・ウォーカー )
MF フランシスコ・アルエ
( アルド・オソーリオ )
ダリオ・コンカ
( ホセ・フエンサリダ )
ホルヘ・オルメーニョ
ニコラス・ヌーニェス
ハイメ・モレーノ
サンティーノ・クアランタ
FW ホルヘ・キンテーロス
エドゥアルド・ルービオ
ジャミル・ウォーカー 81 ゴール 48 ホルヘ・キンテーロス
ブランドン・プリドー イエロー
カード
ニコラス・ヌーニェス
主審; カルロス・トーレス ( メキシコ )
スタジアム; RFKスタジアム ( ワシントンD.C. )
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