Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜 ホビーニョを回避した幸運の持ち主。 勝ち抜けたのはフルミネンセ。
2nd.Leg サントス 2-1 ( PK; 2-4 ) フルミネンセ
コッパ・スダメリカーナは、8月31日にブラジルで2試合が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×フルミネンセ は、先のブラジル全国選手権でも活躍したFWジェイウソンのゴールなどでサントスが勝利。しかし、2試合合計 2-2 となり、PK戦の末フルミネンセが勝ち抜けた。 試合は、前半から互いに攻め合った。19分にFWドウグラス ( サントス ) が決定的な場面を迎えるも、シュートは大きく枠を逸れてゴールならず。すると、2分後にはMFフェリッピ ( フルミネンセ ) がコーナーキックをFWレアンドロに合わせたが、これはGKサウロに弾かれた。なかなか破れることのなかった均衡は、前半ロスタイムに破れた。右サイドを突破したDFガブリエウのクロスにFWトゥッタが合わせて、アウェイのフルミネンセが先制点をもぎとった。 0-1 とされ、残り45分で最低2点をとらなければならなくなったサントスは、後半になるとFWドウグラス、DFウェンデウと立て続けにチャンスを作ったが、いずれもゴールにはならなかった。しかし、終盤になってようやく目覚めたサントスは、MFエジミウソンのヘッドで83分に追いつくと、89分にはDFウェンデウのロングスローを最後はFWジェイウソンが押し込んで、わずか6分で同点に追いついた。 勢いはサントスにあった。だが、粘り強かったのはフルミネンセだった。2-2 で迎えたPK戦。3-2 とフルミネンセのリードで迎えた5人目、MFフェリッピのシュートが決まって 4-2 としたフルミネンセが、サントスを下して勝ち抜けを決めた。 サントスは昨年、リベルタドーレスでベスト8に入り、かつブラジル全国選手権では優勝を飾った南米屈指の強豪。そんなチームを牽引してきたFWホビーニョがチームを離れてしまい、言うまでもなく戦力はダウンした。後釜として大きな期待を寄せられたFWジェイウソンは、終了間際に1点を決めたものの、何度も迎えた「ここ一番」の場面で得点に結びつけなかったのが、最終的に尾を引いてしまったようだ。 前節はセレソンに、そしてこの日はスペインによって、スダメリカーナにホビーニョを出場させることができなかったサントス。もしホビーニョがどちらかに出ていれば、初戦敗退は免れたのではないだろうか。 一方、勝ち抜けを決めたフルミネンセは、つい最近FWペトコヴィッチ ( 元ユーゴスラビア代表 ) を獲得。その張本人はいまだスダメリカーナでは出場機会に恵まれていないが、チームには順調に溶け込んでいるらしい。FWトゥッタやDFガブリエウ、GKクレーベルには海外からオファーが届いているそうだが、すべて断っているとのこと。同首脳陣は現時点では現有戦力を放出せずに今季を乗り切りたいと考えているようだ。 ブラジル全国選手権でも依然上位につけており、ブラジル全国選手権との二冠もありうるフルミネンセには、かつてないほど戦力が充実していると言っても過言ではない。そして何よりも、この対戦で2試合ともにFWホビーニョと当たらなかったのが、フルミネンセにとって幸運であったのも間違いないだろう。 写真; 前半ロスタイムに先制点を決めたFWトゥッタに飛びつくフルミネンセの選手ら。結局、この1点が最後までものをいう結果となった。
|