Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 ドラマは最後に待っていた。終了直前の決勝弾でフルミネンセ笑う。
第28節 フルミネンセ 4-3 サントス
ブラジル全国選手権は、9月24〜25日に第28節が行われた。リオ・デ・ジャネイロ州ボウタ・ヘドンダのエスジオ・ハウリーニョ・ジ・オリベイラで行われた フルミネンセ×サントス は、試合終了直前にDFガブリエウが値千金の決勝点をマークして、フルミネンセが壮絶な死闘を制した。 試合は、6分にサントスがコーナーキックからDFルイス・アウベルトのゴールで先制すると、19分にはコーナーキックから今度はDFアーバロスが頭で合わせて2点のリードを奪った。しかし、勢いで上回るフルミネンセは、24分にMFアロウカのミドルシュートがDFルイス・アウベルトの身体に当たってGKサウロの逆に飛ぶラッキーなゴールで1点を返すと、69分にはMFペトコヴィッチがロングシュートを突き刺して 2-2 と試合をふりだしに戻した。その後再びリードを許したフルミネンセだったが、85分にMFレアンドロが低い弾道のシュートを決めて再び同点に。そして、試合終了直前の94分にはFWトゥッタのロングフィードに反応したDFガブリエウが値千金の決勝点を叩き込み、4-3 でサントスを沈めたフルミネンセが貴重な勝ち星をあげることに成功した。 フルミネンセは、この日、MFプレット・カーザグランジにMFフェリッピと中盤の要を欠いたものの、それをMFペトコヴィッチとMFレアンドロの2人で補って勝利を引き寄せた。DFガブリエウが決めた決勝点は、タイムアップのホイッスルが鳴る直前に生まれたものであり、最後の最後まで試合を諦めない姿勢がフルミネンセに勝利をもたらしたと言っても過言ではない。大都会リオ・デ・ジャネイロで今最強を誇っているのは、フラメンゴでも、バスコ・ダ・ガマでもなく、このフルミネンセだ。 対するサントスは、セットプレー以外ではチャンスらしいチャンスをつくることができず、逆転負けを喫した。MFジオバンニを欠き、前線のフロンティーニとジェイウソンはチャンスに絡む回数も少なかった。この日のような敗戦を喫しているようでは、ブラジレイロンの連覇にも黄色信号が灯りかねない。 写真; 85分、大逆転の足がかりとなるゴールを決めたMFレアンドロ ( フルミネンセ / 写真中央 ) 。
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