Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 トゥッタの2ゴールも水の泡。伝統のクラシコは 2-2 でエンパテ。
第27節 フルミネンセ 2-2 フラメンゴ
ブラジル全国選手権は、9月21〜22日に第27節が行われた。リオ・デ・ジャネイロ州ボウタ・ヘドンダのエスジオ・ハウリーニョ・ジ・オリベイラで行われた「クラシコ・カリオカ」 フルミネンセ×フラメンゴ は、終盤MFジエーゴ・ソウザの同点弾で追いついたフラメンゴが、伝統のクラシコで勝ち点1をもぎとった。 試合は、序盤フラメンゴが猛攻をしかけたが、主審の不可解な判定の前に先制のチャンスをつぶされる場面があり、ただならぬ険悪な空気が漂った。先制したのはフルミネンセ。13分、MFプレット・カーザグランジのスルーパスに反応したFWトゥッタがキーパーをよく見て逆をつくシュートを叩き込んだ。 だが、後半になるとフラメンゴにもようやくチャンスが訪れた。51分にMFホーメウ ( フルミネンセ ) がMFジョナタスを倒してPKを得たフラメンゴは、MFヘナットが冷静に決めて 1-1 とした。しかし、77分に再びFWトゥッタが2点目をあげて再度リードを奪い、試合は決まったかに思われた。ところが、83分にMFジエーゴ・ソウザがMFペトコヴィッチからボールを奪うと、ミドルレンジからシュートを放った。これが見事に決まり、再び同点としたフラメンゴが、貴重な勝ち点1をつかみとった。 フルミネンセはこの日、好調のFWトゥッタが2ゴールと爆発。さらに、MFペトコヴィッチもキレのある動きで試合を活性化。序盤の劣勢も主審の贔屓によって救われるなど、フルミネンセにはツキもあったはずだった。FWトゥッタも2ゴールと健闘が光っていただけに、この試合を勝ちきれなかったのは非常にもったいない。 対するフラメンゴは、MFジョナタスやMFソウザなど中盤の動きが良く、主審の誤審さえなければ勢いに乗って試合を制していた可能性もあった。順位こそ降格圏外すれすれではあるが、ここ数試合はイレブンの連携も悪くなく、浮上のきっかけをつかみつつある。昨年から続く泥沼から抜け出すためにも、このような「有利」な試合をものにしておきたいものである。
写真右上; 51分、同点弾をマークしたMFヘナットに駆け寄るフラメンゴのイレブン。
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