Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 エメルソン・レオンは上を見続ける。パウメイラスが狙うは首位の座。
第26節 パウメイラス 2-1 クルゼイロ
ブラジル全国選手権は、9月17〜18日に第26節が行われた。サンパウロのパルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×クルゼイロ は、好調を維持し続けているパウメイラスが、逆転勝利で首位インテルナシオナウとの勝ち点差を5に縮めた。 試合は、12分にワグネール ( クルゼイロ ) のパスに対して目測を誤ったMFコヘーアの裏に抜けたボールを、FWアドリアーノが豪快に決めてクルゼイロが先制した。しかし、先制されたパウメイラスは慌てることなく堅実にボールをまわして徐々に主導権を握ると、32分にMFコヘーアがフリーキックを直接ゴール隅に突き刺して同点。後半開始直後の47分には、オーバーラップしたDFアンドレ・クーニャのクロスにFWジオイーノが綺麗に合わせてゲームをひっくり返した。その後、クルゼイロの猛攻をしのいだパウメイラスが、ホームで勝利をおさめた。 パウメイラスは、エメルソン・レオン監督の元、失いかけていた強さを取り戻した。10戦無敗を含めて着実に勝ち点を伸ばし、そして首位との勝ち点差を5にまで縮めることに成功した。FWマルシーニョ、MFジュニーニョ・パウリスタらベテランだけに頼らないレオンのチーム作りは、お見事の一言に尽きる。首位奪取のもくろみが現実味を帯びてきた今、エメルソン・レオンはその先にある何かを見据えているに違いない。 一方のクルゼイロは、FWフレッジをリヨンに放出して以降、4連敗と泥沼状態にある。第23節にインテルナシオナウに 1-4 と惨敗すると、第24節ではフルミネンセに 2-6 と大敗。前節はゴイアスから1点も奪えず、そしてこの日パウメイラスにも敗れた。相手がどれも強豪揃いだったことを考えれば致し方ないとも思えるが、このまま堕落してしまえば、MFアレックス ( 現フェネルバフチェ ) を放出して沈んでいった昨年と同じ轍を歩んでしまうことにもなりかねない。失った選手のことは早く忘れるべきだ。 写真; 47分、逆転弾を決めたFWジオイーノ ( 写真右 ) と、ともに喜ぶMFジュニーニョ・パウリスタ ( 元ブラジル代表 / 写真左 ) 。
|